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世の中にサッカージャーナリストというのは大勢いて、ポエム系や暴論系などそれぞれ色々カラーはあるんだけど、やっぱり後藤さんの文章は安定感がある!

【後藤健生コラム】日本代表、W杯前の大混乱 岡田監督は、なぜこの時期に方針転換したのか?

アジア予選の後、アジア予選での戦い方からW杯本戦への戦い方への切り替えを上手くできなかったというのは、ほんとにそうだと思う。

僕が思うに、例えば対戦相手を下記の3つにレベル分けした場合、

  1. 実力で圧倒していて勝たなくてはいけないアジアの弱小~中堅国
  2. 実力が伯仲しているか少し劣るが、工夫をして価値を狙いに行くべきアジアの強国および欧州・南米の中堅国
  3. 実力では明確に劣るが、引き分けやジャイアントキリングを狙いたい欧州・南米の強国

当然各レベルに対して取るべき戦略は変わってくる。3のレベルの国についてはなかなかそういう相手と真剣勝負をする機会もないし、対策を打ったからと言って簡単にどうにかなるものでもないので、まあしょうがない。もちろんそういう国との戦い方も真剣に考えないといけないけど、最優先ではない。1については、今の時点でここでつまずいているわけではないので(だからこそ今回も本大会に出場できている)、これも心配しなくても良いと思う。

やはり問題は2。ここら辺のレベルの国は本大会で予選グループ突破が目標になる。だから、このレベルの国にきちんと勝ちにいけるサッカーをしないといけない。これはなかなか難しくてレベル3の国にそこそこいいゲームができた(たとえばこの前のイングランド戦)からと言って、レベル2の国に勝てるわけではない。全く違う戦略が必要なんだと思う。日本代表で言えば、レベル1の相手にきちんと勝つのと同時に、レベル2の戦い方をきちんと作り上げないといけない。そうしないと、やっぱり「アジア予選は突破できるけど、本大会では手も足も出ない」というのを繰り返すことになってしまう。逆にヨーロッパの中堅国は、自分達と同等のレベル2の相手との戦いに重点を置いているように思える。だから、かならず毎回本大会に出れるわけではないけど、出た時にはそれなりに面白い戦いをして、時々驚くような結果を残す。

もちろん実際はこんな簡単な3つのレベル分けで語れるものではないんだけど、相手のレベルに合せてそれぞれ最適な戦略を選ぶことは絶対に重要なわけで、そういう意味で今の日本代表からはそれぞれのパターンでの明確なサッカーの形が見えてこないのはとても残念。監督の問題もあるだろうし、アジアにはレベル2の国も少ないという事情もあるけど、個人的には何から何まで「絶対に負けられない戦い」と煽っているマスコミの責任も少なくない気がする。

勝負は水物なので、今回のワールドカップでの日本代表がどんな結果を残すのかはわからないけど、仮によい結果を出したとしてもそれはチームとして良い準備をした結果だとは言えないと思う。秋から誰が監督になってどんな戦略をとるのか全然わからないけど、「アジア予選は突破できるけど、本大会では手も足も出ない」という現状を思いっきり打破してもらいたいと思う。僕は、仮に予選を突破できないというリスクがあるとしても、中長期的にはそういう方針が日本を強くすると考える。

まあそれはさておき、とりあえず今回は今回で頑張れ!です。ちょっと醒めてたけど、やっぱり直前になったら僕も盛り上がってきたぜー。

ワールドカップ本大会前最後のゲーム、日本vsコートジボワール戦をTBSで観戦。

ゲームの内容についても言いたいことは山ほどあるんだけど、とりあえず今日は実況について。

今日のTBSの実況担当は佐藤文康アナ。率直に言って、もうピッチの音をそのまま流してもらった方がましなくらいの実況だったよ...。定型煽り文句や選手データの繰り返し、凡プレーでの絶叫、その一方で視聴者のゲーム理解を助けるようなコメントはすごく少ない。とりあえず言葉をつないで沈黙を埋めようと思うは、古舘伊知郎の亡霊なのか。

ただこれは佐藤アナに限った話ではなくて、ほとんどの地上派局アナによる中継はこういうレベルだと思う。

一方、普段欧州サッカーを中継しているスカパー!の実況・解説は本当に見事。少ない言葉で必要十分な情報やポイントを伝えてくれて、観戦者がゲームのおもしろみを理解する手助けをしてくれる。

で、スカパー!と比べて地上波民放のサッカー実況がこんな風になっちゃう理由だけど、僕は二つあると思う。一つは単純な話で、アナウンサーが持つサッカーの知識や実況している回数の違い。これは局アナに実況をさせている以上、どうしようもないことかもしれない。それでも、もちろん各アナウンサー個別に頑張って欲しい。それともう一つは、そういう煽り実況でサッカー人気が盛り上がったり、あまりサッカーに興味がない人もゲームを観てくれると思っているんじゃないか、とテレビ局が思っているんじゃないかということ。もちろん、これは全面的に間違った考え方だと思う。「絶対に負けられない戦い」と言いながらも実際はずるずる負け続けたり、「魂」とか「誇り」とか言いながらも実際は気が抜けた(気を抜いた)プレーが少ないことをもうみんな知っているわけで、こういう言葉は余計寒々しいだけ。熱心なファンは言うまでもなく、非サッカーファンもあきれているんじゃないかな。

むしろテレビ局は、目の肥えたファンを育てるよう、質の高い実況をしていくべきだと思う。中期的にはそれが視聴率にもつながるはず。

もちろん、スカパー!で欧州サッカーを観る人たちと地上波で日本代表戦を観る人たちは、サッカーについての前提知識が全く違うだろうから、地上波ではよりわかりやすい実況や解説が必要。ただ、わかりやすいのと幼稚なのとは違うからね。

とりあえず、僕はワールドカップ本大会はスカパー!で観戦の予定。でも地上波にも頑張って欲しい。

こんなニュースが!

スカパー!サッカー 放送スケジュール&お知らせ: 09/10シーズン欧州リーグ放送についてのお知らせ

※リーガ・エスパニョーラの放送が決定いたしました。(2009/7/13現在)

帰ってきた銀河系軍団、そして中村俊輔のこともあって、「今年はリーガ見ないわけにはいかないよなぁ。スカパーとWOWOWの二本立て契約しかないかなあ。」と思っていたので、これはありがたい。

と思ったんだけど、WOWOWのサイトにもこんな情報が。

スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ|WOWOW ONLINE

スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ 09-10シーズン放送決定!

うーん、あれか?スカパーのは「スカパー経由ででWOWOWのチャンネル契約すれば見れるけどなwww」ってことなんだろうか。

詳細はまだよくわからない。でも、やっぱり今年のリーガは見ない訳にはいかない。

昨日「メディカルチェックが済んだ」というニュースを聞いた後でも、「なんのかんの言って、結局カカは残留するだろう」と思っていたので、本当に驚いた。

本人の言葉を信じるならば、本当は残留希望だったのだが、ミランが経営危機のために放出したんだとか。

カカー:「僕の希望は残留だったけど・・・」 - Goal.com

ボバンは「カカーの言葉は真実じゃない」とも言ってるけど、ミランが89億円を必要としていたのは間違い無いと思う。

ボバン:「カカーの言葉は真実じゃない」 - Goal.com

それにしても、カカを放出して、マルディーニも抜けて、いったい来期のミランはどうなるのか。

スポーツナビ|ベルルスコーニ氏「新生ミランではロナウジーニョが主役になる」

本気かよ。

ベルルスコーニとガリアーニの考えていることは全く理解できない。新監督になったレオナルドががんばってくれるのを期待するばかりだ。

この数年セリエAの凋落が顕著と言われていて、確かにスター級の選手やスペクタクルなゲームは少なくなってはいたけど、それでも個々のプレーの質は結構高いし、あとやっぱり個人的にミランが好きなので、セリエAの試合はよく観ていた。でも、ミランは明らかにチーム作りの失敗途上な気がしてならないし、インテルやユーベもリーガやプレミアのチームに比べると華が無さすぎるし(ローマに至っては論外)、来シーズンもどれだけセリエAの試合を観たいと思えるかはちょっと疑問。

これでマドリーが再生して、バルセロナが今の調子をキープできたら、来期はWOWOW契約を再考しなければいかんかもしれん。

2/11の試合だからもう2日(日付かわって3日)も前だけど、やっぱり気になるので一言。

スコアレスドローに終わったわけだけど、結論としてはこの言葉にすべて集約されている気がする。

このサッカーを続けていくしかない - サポティスタ

武藤文雄氏はこの試合を「結果は残念だが、内容はほぼ満足」と評価する一方で、「岡田氏の構想どおり俊敏な選手の連動で豪州を崩しかけたが、崩し切れなかった。内容がよかっただけに、これに如何に上積みするかは悩ましい」と、狙い通りの試合だったが故の上積みの難しさを指摘している。

ほんと、あのメンバーでやるべきことは、かなりやれてる気がする。「誰それがもっと上手ければ」とか「誰それみたいなFWがいれば」とかいうコメントは非生産的すぎるし。

ところで、こないだのNumberで(確か)戸塚啓さんが今の日本代表のフォーメーションを「ゼロトップ」と表現していた。面白いなと思って、今回それを意識しながらこのオーストラリア戦を観ていたんだけど、確かに言い得て妙。前半の「長谷部がポストに入って落としたボールを玉田がシュート」っていうシーンなんかは、すごくいい感じだった。

もちろん、本家ローマのゼロトップとは、ワントップ(トッティ)のレベルもその後ろのレベルも全然違うんだけど、狙いは近いし、実際いい線いってると思う。でも、ローマのゼロトップが成り立つのは、トッティをはじめとするタレントがあってこそだというのもやっぱり事実。そもそも日本代表の場合は、強力なFWの不在を粒ぞろいの中盤や軽量級FWを少し引いた位置に置くことでカバーするという意味で、ゼロトップというよりもノートップと呼んだ方がいいような気もする...。

でもほんと、オーストラリアみたいな「明らかに格上」なチームが同地域にいるというのは、特に長期的に絶対にいいことだと思う。アジア予選に最適化されて、予選を突破できても本戦ではお話にならない、なんてことが無くなるように。

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