booksの最近のブログ記事

明治時代の八甲田山雪中行軍遭難に基づく小説。人名が少し変えてあったり、(おそらく)細かいエピソードや描写が作り込まれている以外、ストーリーは基本的に史実通りのようです。

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)
新田 次郎
新潮社
売り上げランキング: 29826

あらすじについては、僕がこの本を知るきっかけとなった下記エントリーを読むべし。

八甲田山死の彷徨 - 情報考学 Passion For The Future

単純な読み物としても十分面白いんですが、マネジメントのなんたるかを学ぶためのケーススタディーとしてもすごく興味深い。以下、僕が本書から学んだ教訓をメモしておきます。ネタバレ注意

はー、年の瀬ですねぇ。

今年は現時点で149冊(雑誌を除く)の本を読みました。前半は小説が多め、後半はビジネス・ノンフィクション系を中心に読みました。英語のペーパーバックは6冊。

その149冊の中で、今でも強く印象に残っていて、何年後かにまた読み返したい5冊を紹介します。

KITE RUNNER

今年のNo.1。泣ける。

KITE RUNNER - とりとめもなく日記的雑記

The Kite Runner Movie Tie-In

4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する

サッカー戦術本ブームの先駆け。今年はプラズマテレビを買ったこともあり、よくサッカーを観ました。やっぱりウンチクがわかるとサッカーはますます楽しい!

4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する - とりとめもなく日記的雑記

4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書)

思考の補助線

科学・芸術・知識・世界に対する畏怖や情熱や焦りや怒りを、モギ先生がぶちまける!支離滅裂だけど熱い。モギ先生大好きです。応援してます。図書館で借りて読んだけど、改めて買いなおした(ただしブックオフ)。

思考の補助線 - とりとめもなく日記的雑記

思考の補助線 (ちくま新書)

春の雪

初めて読んだ「豊饒の海」。世の中にはすごい小説があるもんだなあ(しみじみ)。

「豊饒の海」はすごいぞ! - とりとめもなく日記的雑記

春の雪 (新潮文庫―豊饒の海)

寝ながら学べる構造主義

最近、人文科学の誘惑がすごい。佐藤優や内田センセイのせいだ。ところで今年はレヴィ・ストロース生誕100年ということで、プチブームになってましたね。

「なぜ日本人は学ばなくなったのか」と「寝ながら学べる構造主義」 - とりとめもなく日記的雑記

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)

他にも、赤めだかとかクローバーとか、凄く面白い本が色々ありました。

しかし約150冊/年というのは僕の中では結構頑張った結果の数字ではあるものの、仮にこのペースで30年読み続けたとしても4,500冊。しょーもない本を読んでいる暇はないよなあとつくづく思う。愚痴になっちゃうけど、最近の小説は軽い(というかスカスカ)なのが多すぎる気がするよ。「ゴール○ンス○ンバー」「私○男」「地○男」あたりは雑誌のランキングなんかでも高評価だし、実際超ベストセラーになってたけど、自分にとって死ぬまでに読んでおかなきゃいけない本ではなかったもんなぁ。特に3つめのやつは、何が言いたいのかどこが面白いのか、ホントに全く意味がわからなかった。新しい作家の優れた作品もたくさん読みたいけど、スカに当たるリスクを考えると手を出しづらいように感じつつある今日この頃です。

来年も面白い本がたくさん読めますように!

中堅(だよね?)落語家のエッセイが何でこんなに売れてるんだろう?と以前から不思議に思っていたんですが、ふとしたきっかけで読んでみたところ、めちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまいました。

赤めだか
赤めだか
posted with amazlet at 08.12.21
立川 談春
扶桑社
売り上げランキング: 694
おすすめ度の平均: 5.0
5 談志の落語が聞きたくなった
5 こりゃまたスゴい本を見つけちゃった気分
5 今年1番のおもしろさ
5 すごい文章力
5 弟子達も立派だ。

著者である立川談春の前座時代を中心としたエピソードが語られているのですが、その中心はやはり家元である立川談志です。天才であり異端児でもある談志のデタラメぶり、落語への愛、そして弟子達への愛情。そんな談志を崇拝しながらも振り回される、前座達の人生のおかしさと哀愁。そして、談志とかつて談志を破門した小さんの想い。

語り口は淡々としていますが、淡々としているからこそ、落語の世界に生きる男達の...、粋?信念?情熱?言葉にすると安っぽくなってしまいますが、日本人であれば誰でも心を動かされる何かが、静かに伝わってきます。

絶対に面白いです。お勧めです。

もう12月かー。ということで、紀伊國屋書店の「キノベス2008」が発表されています。

キノベス2008―紀伊國屋書店

この30作のうち僕が読んだのは、2位「そうか、もう君はいないのか」、10位「ルポ貧困大国アメリカ」、15位「ゴールデンスランバー」だけ。うーむ。

1位「出星前夜」、3位「のぼうの城」、6位「経済は感情で動く」、9位「死刑」、13位「テンペスト」、14位「決壊」、16位「吉本隆明の声と言葉。」、22位「ザ・ロード」、28位「なぜ君は絶望と闘えたのか」あたりは読みたいけど、うーん、どれだけ読めるだろう...。

書店で魅力的な本がどわーっと並んでいるのを見ると、「読みたい本はこんなにたくさんあるし、日々どんどん増えていくけど、僕が生きているうちに実際に読めるのはそのうちの1割にも満たないよなぁ、きっと...」とつくづく思い、幸せながらも絶望的な気持ちになったりします。

友人が貸してくれた本。朝鮮出兵から関ヶ原までの、島津義弘@薩摩を主人公とした物語です。

島津奔る〈上〉 (新潮文庫)
池宮 彰一郎
新潮社
売り上げランキング: 50318

歴史小説を読むのは久しぶり。関ヶ原はこれまでにもいくつかの小説(やマンガ)で読んだことがあるけど、こうやって新しい話を読むと、出来事や人物が多面的に見れるようになるのが面白い。家康や三成なんか、話によってキャラがぜんぜん違うしね。小早川秀秋なんかは、何を読んでもアホでダメ男キャラで統一されてるけど。

ところで来年の大河は直江兼続ですね。これも関ヶ原。ドラマを見るのはちょっと大変なので、本のほう(天地人)は読んでみよう。

竹中平蔵と4つの勉強 - @IT自分戦略研究所

この本まだ読んでないんだけど、この4分類はなかなか良い!!と思います。買おうかな。でも立ち読みで十分な気もする。

とりあえず最近の自分は、仕事の将来的な方向性が定まらないこともあって、A.記憶勉強は停滞気味。今年やるつもりだった資格取得も挫折したし。B.仕事勉強は、DHBRの定期購読やファイナンシャル・マネジメント(分厚い教科書を買った)みたいな、将来への投資みたいなのが多い。C.趣味勉強はどうだろう?ギターは最近全然弾いてないし、ゴルフはこれに入るのかな。PS3は違うよなー。D.人生勉強としては、最近今まであまり読まなかった本(小林秀雄とか、歴史小説全般とか、海外古典とか)を読む事が増えてきたので、これが該当するかも。Aは停滞、BとDはまあまあ充実、Cは少々...ってところかな。

確かに、この4つのバランスを取ることは大事ですね。仕事バカにも単なる趣味人にも浮世離れした仙人にもならないように。

竹中式マトリクス勉強法
竹中 平蔵
幻冬舎
売り上げランキング: 22

池田信夫 blogな池田センセイの著作。

ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書 543)
池田 信夫
PHP研究所
売り上げランキング: 907

経済学者ハイエクの思想を、ケインズやマルクスなどとの対比の中から、昨今のインターネットを初めとする新しい社会の思想を先取りした存在として解説しています。

この本はこの本で面白かったんだけど、僕がつくづく思うのは「経済学はいろんな学派があって、何がなんだかよくわからん」ということです。本書でもいろんな学派の考え方や、その論争の歴史が説明されてたりするんだけど、そもそもハイエクや池田センセイの立ち位置だって一つの考え方なわけで、もちろんそれに反対している人たちもいるんだろうし、池田センセイが「この学派はこういう考え方だったかが、こういう意味で間違っていて、現在では時代後れ」と書いても、僕としてはそれが正しいのかどうかわからない。

これがたとえば物理学なら、最新の理論にはもちろん色んな論争があるけど、たとえばニュートンやアインシュタインの理論について疑問を持つ人はいないだろうし、実際世の中がその理論に従って正しく動いていることが証明されているわけだから、そのレベルについてはどの本を読んでも安心して勉強できる。でも経済学の場合は、たとえば「財政出動は有効か?」という超基本的な問題すら人によって意見が違っていて、かつ物理学のような検証もできないわけで、初心者が絶対的に信頼できる理論が無い。初心者としては、これが辛い。

困ったもんだなー。中立的な立場で書かれた、「いろんな経済学派の違いと評価、および現在の状況との整合性」についてのわかりやすい本はないものか。

『スカイ・クロラ』シリーズはホントに謎だらけの話で、特に「主人公は結局誰なのか?」というのが最大の謎なんだけど(読んでない人は「主人公が誰かわからない小説って、なんだそれ」と思うだろうけど...)、今日のMORI LOG ACADEMYにそのあたりのヒントが載っていました。

MORI LOG ACADEMY: 公開対談みたいな

Q 『スカイ・イクリプス』を読んでも、まだ読み解けない読者のために何か少しヒントをいただけないでしょうか。

A 無理に読み解かない方が良いと思います。ヒントとしては、以下のとおり。

  • シリーズ5作では、主人公(一人称)はそれぞれ1名。

  • クローン(特に短時間で人間を再生する)や記憶移植といった非科学的なものはこの世界にはない。

  • 「スカイ・クロラ」から読むから難しく感じるかもしれない。たとえば、草薙瑞季は、水素の娘だと思っている人が多いですが、土岐野がそう言っただけです。このように、何を信じるべきか、ということが重要だと思います。

なんと!特に2つめの「クローンや記憶移植はナシ」という回答はかなりのショック。

そもそも、僕は「『スカイ・クロラ』シリーズという方程式には、『主人公はだれか?』という解は複数存在する。よって、唯一の解を探すのではなく、方程式自体を眺めて楽しむのが、『スカイ・クロラ』シリーズの正しいたしなみ方」だと思っていましたが、実は唯一の解が存在するということ?しかも、「クローンや記憶移植はナシ」という境界条件を前提とすると、いままで「こうかな?」となんとなく思い浮かべていた解が全滅だ...。

このタイミングでこんなヒントを出してくるとは、さすが(意外と)商売上手な森センセイ...。うまく乗せられまくりで悔しいけど、もう一度読み返さざるをえんなー。

スカイ・イクリプス
スカイ・イクリプス
posted with amazlet at 08.10.22
森 博嗣
中央公論新社
売り上げランキング: 1577

dankogaiさん強烈推薦の本ということで、とりあえず買ってはあったんですが何となく読む気がしなくて(だってdankogaiのアフィリエイト魂がひしひしと感じられすぎて...)放置してあったんですが、今日やっと読んでみました。

はじめての課長の教科書
酒井穣
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 472

欧米の理論の理論がそのまま活用されているトップマネジメントと違い、日本固有の強みを持ちながらあまりそのノウハウが整理されていなかった、中間管理職の為に書かれた世にも珍しい本です。

「部下のモチベーションを上げる方法」や「コーチングのやり方」みたいなそれらしいトピックに加えて、「低い人事評価を付けるときは、だいぶ前からそれとなくほのめかせて覚悟させる」とか「海外赴任は戻ってきたときのポストの確保が重要」みたいな、身も蓋もないくらいリアルな意見もあったりして、なかなか面白いです。

僕の仕事場では、課長(ファースト・ライン・マネージャ)って「そんなに偉いっていう感じでもないし、給料もあんまり上がらなそうだけど、責任だけは重くて大変そう...」というイメージです。でも、この本でも書かれているとおり、現場の情報と経営の情報の両方がもっともバランス良く入ってきて、現場にタッチしながらも末端の社員(係長以下)とは全く異なる視点や知識が求められる、それなりにやりがいのある面白い仕事なんだろうなーとも思うようになりました。この本を読んで。

今のところその予定は無いけど、いつかその立場になることがあったら、もう一度読み返してみようと思います。

村上春樹に会いに行く - プレジデント

村上さん、アメリカではこんな感じの朗読会を時々やっているようですね。

「同時代の好きな作家・文化人はできるだけ生で見ておこう」と先日思ったんですが(今のところ見れたのは森博嗣先生だけだけど)、村上さんは日本ではこういうイベントをやることは無さそうだし、一生見れないかもなぁ。

村上さんは、先週、来年出版予定の新作を書き終えたそうだ。

とりあえず、新作を待って、出版された即入手して、じっくり丁寧に読もう。誰がなんと言おうと、この人はスペシャルな小説家だと思うのです。

これは良書。初心者がマーケティング戦略についてその全体像をざっと理解するのに、最適な本です。

「バリュー・プロポジション」を初めとするマーケティングの基本的な考え方や、4PやSWATなどの基本的なフレームワーク、そしてキャズムイノベーションのジレンマなどのマーケティングの有名本の考え方を、マーケティングプロセスを順に追いながら説明しています。

しかも、教科書的な内容では決して無く、教科書的な理論が単純に通じるわけではないことや、その上でどんな考え方をしていけばよいかが実際の事例を元に説明されていて、読んでいて面白い。

特に、「単なる『値引き』と『エブリデイ・ロープライス』は違う」「価格は戦略、コストは事実」などについて説明した「第4章 価格を設定するために」は「なるほど!」と思わされました。

僕は半年ほど前からハーバード・ビジネス・レビューを定期購読しているんですが、これの雑誌を読むのに時間のかかることかかること。これをサラサラと読めるようになるには、まだまだこのあたりの分野について知識が足りないんだなあと痛感しています。HBDRをちゃんと読み続けつつ、あわせてHBDRを読みこなせるだけの勉強もしていこうかな、と。特に今月号(Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2008年 11月号 [雑誌])は「マーケティング論の原点」という特集なので、ちょうどいいかも。

ITにお金を使うのは、もうおやめなさい(IT DOES NOT MATTER.)の著者、ニコラス・カーによる「クラウド」本。原著The Big Switchが以前から話題になっていましたが、10月10日にこの訳本が発売されたので、早速読んでみました。

クラウド化する世界
クラウド化する世界
posted with amazlet at 08.10.13
ニコラス・G・カー Nicholas Carr
翔泳社
売り上げランキング: 131

正直言って、予想通り退屈な本でした。前作もそうだったんですが、IT業界で働いていたり普段ネットを活用してる人にとっては、「今更...」な話がほとんど。でも、これも善作同様、コンピュータ業界で働く全ての人にとって、間違いなく重要な本になるはずです。

タイトル(明らかに「フラット化」のパクリ...)とは裏腹に、「クラウド」に関する記述は本の1割くらい。残りは、コンピュータの歴史やインターネットが社会に及ぼす影響、Web2.0、そして(ユーティリティ・コンピューティングの例えとして出てきた)電力の歴史についての話に割かれていて、「結局何が言いたいの...」という感じ。

でも、この1割のクラウドに関する記述は、非常に的確で、ダイレクトです。つまり、『企業はもう、ITベンダーからコンピュータを買わなくて良い。』と。

これが、一般のビジネスパーソンやビジネスエグゼクティブに向けて書かれているのです。技術トレンドの一つとしての「クラウド」ではなく、IT投資のあり方として、しかもその道の権威の著書に、明確に。

いずれにせよ、どの程度かはわかりませんが、この先数年で「企業にコンピュータを売って、それを導入する」という商売が大幅に減少していくことは間違いありません。今その商売で金を稼いでいる我々は、まずそれをしっかり意識する必要があります。その上で、個人としてどんな技術や知識や経験をつけるべきかも。

IT技術者なら読んでおいた方がいいと思いますよ。色んな意味で。

2008年本屋大賞受賞作品。図書館でもものすごい数の予約が入っていたので、買って読んでみました。

ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎
新潮社
売り上げランキング: 873

感想は、「とりあえず読んでいる間の退屈はしのげた。」といったところ。でも読み終わった後に残るものは皆無。

映画で例えると、ハリウッドの超大作でもなく、マニアックな単館系でもなく、フジテレビが作ったドラマの映画化みたいな感じ。Amazonのレビューも超高評価なんだけど、良く読むと「普段小説なんて全く読まないんですが、読んでみたらすごい読みやすくて面白かった!」という書き込みが多数。もちろん、普段小説を全く読まない人を楽しませるというのは間違いなくすごいことなんだけど、本屋大賞っていうのを勝手に「本屋で働くくらいの読書マニアが選んだ作品」みたいにイメージしてたので、ちょっと肩透かしだったのです。そうじゃなくて「本屋が『売りたい』作品」なんですね。過去の受賞作品を見ても、僕の好みっぽいのとそうでないものが混在していそうな感じ。

まあでも、ハズレを引くのが怖いからって、一生夏目漱石と村上春樹を繰り返し読んでればいいのかというとそういうわけでもなかろうし、こういうランキングから手当たり次第にピックアップして読んで、新しい世界にどんどん出会って、今まで知らなかった作家や小説を好きになっていければいいんだろうなー。ほんとは本屋で表紙買いしたりするのが最高なんだけど、そこまでリスクを冒すにはちょっと時間が足りないし。

それにしても、小説の「読みやすい」はワインの「飲みやすい」と同じで、なんかアレな響きがありますね。全くワインを飲まない僕が言うのも何ですけど。

帰省時の新幹線の暇つぶし用に何気なく買った本だけど、なかなか刺激的な本でした。

この本は、モギ先生の思考の補助線と同じ熱い思いを共有しています。教養を重んじないアメリカ文化の流入によって、「学びへの憧れ」や「知へのリスペクト」を失った日本人に対する、齋藤センセイの焦りと怒りがあふれています。

加加速度的に情報がアップデートされていく昨今では、古典により教養を身につけるというスタイルは「古くて非効率」と考えられたりします。でも情報があふれている時代だからこそ、骨格となる確固たる知的スキームを自分の内側に持つことは大事だし、
知的に高度だと多くの人が認めるものに対してあこがれをもち、それを学びたいという純粋な憧れや知らないことへの焦りを持つことは、大切なような気がします。(これが「お前これ読んでないの?」みたいに人を見下す方向にいくと最悪ですけどね)

んで、これを読み終え、次に手に取ったのがこの本。

寝ながら学べる構造主義 (文春新書)
内田 樹
文藝春秋
売り上げランキング: 5891

大好きな内田センセイの本です。構造主義です。正直、構造主義って何なのかも全く知りませんでした。でも、構造主義ってなんかすごそうだし、重要そうだし、知ってるとカッコイイ気がするし、構造主義を知らないままの人生より構造主義をちょっとでも知ってる人生の方が何となく豊かなんじゃないかなと、漠然とかつ根拠もなく思い、読んでみました。齋藤センセイの行っているのがこういうことなのかどうかはわかんないけど、こういうモチベーションというのは大事なんだと思います(自己肯定)。

内容はというと、構造主義ってなんだよということろから、始祖ソシュールの話に続き、「四銃士」フーコー、バルト、レヴィ・ストロース、ラカンの理論をすごくわかりやすく説明しています。面白いです。刺激的です。

あー、もっと色んな本読んで、色んなことを知らねば。

世界で最も豊かな国アメリカにおける「貧困」の実態についての本。

ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)
堤 未果
岩波書店
売り上げランキング: 67

最近、サブプライムローン問題により家を追われる貧困層についての話はメディアでしばしば語られていますが、アメリカが直面する「貧困」はそれだけではありません。

長期的視点に立った災害対策を怠ったことによる「人災」とも言えるハリケーン「カトリーナ」の被害をはじめ、医療改革によりまともな医療サービスを受け取れない、貧しい学生が軍にリクルートされイラクに派遣される、貧しい学生がジャンクフード中心の学校給食で肥満化する、などなど。本書では、こうした悲惨な状況を詳しくレポートするとともに、その原因を「医療・教育・災害対策・軍事など、本来国家が責任を持って果たすべきサービスを安易に民営化し、市場主義を持ち込んだ結果だ」と断じています。

この本で書かれている状況は、日本にとって単に他山の石ではなく、この先なるかもしれない「もうひとつの日本の姿」だと僕は思います。アメリカでは効率を求めて民営化を推進した結果、こうなってしまった。一方日本では、若者や子供たちに借金を押し付けながら手厚い公共サービスを維持しているおかげで、こうした貧困問題は現在比較的ましな状況にあるというわけです。この先の日本の舵取りを考える上でも、参考になる本でした。

みんな大好き!サッカー戦術解説本です。50年代の最強ハンガリー(マジック・マジャール)やペレ時代のブラジルから、07/08シーズン最高のサッカーを見せたアーセナルやローマのゼロトップなど、まさに「クロニクル(年代記)」の名にふさわしい充実の内容。

サッカー戦術クロニクル
西部 謙司
カンゼン
売り上げランキング: 456

少し前に出版された「4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する」と同じくらい読み応えがある本ですが、「4-2-3-1」がタイトルのとおりメカニカルなフォーメーションに注目しているのに対し、こちらは戦術と、その戦術の中で発揮される選手の個性の両方に注目しているのが特徴。たとえば、ジダン・ロナウド・フィーゴ・ベッカムなどのスター選手をずらりと並べ、戦術的にはほとんど見るべきものが無いにも関わらず、魅力的なサッカーを実現して結果も残したレアル・マドリーの「ギャラクティコ」が紹介されていたりするのは、この本ならではと言えるかも。

サッカーって、他のスポーツと比べて攻守の区別がはっきりしていないし、ボールを持っていない選手の動きが複雑なので、戦術を理解するにはほんとに知識が必要です。ぼーっと観戦しているとついついボールだけを目で追いかけちゃって、試合の本質を見逃しちゃったりします。欧州サッカーの08/09シーズンももうすぐ始まるので、それまでこの2冊で勉強だな。

全コンピュータ技術者必読本であるUMLモデリングの本質の児玉公信さんの本ということで、気合いを入れて丁寧に読んでみました。

UMLの書き方について説明した本は数多くあれど、UMLを使った「モデリング」そのものについて、ここまでじっくり教えてくれる本は、この2冊以外には無いと勝手に断言します!(他の本は大して読んでないけど...)

どちらも読んだことがない人は、前作よりも本書の方から読み始めた方がいいかも。ノウハウ集っぽい印象の前作と比べ、本書はUMLの記法から始まって、より基礎的な(ベーシックではなくファンダメンタルな!)テーマをじっくり説明してくれているからです。もちろん、だからといって初心者向けというわけではないです。他人の記述したUMLを読んだり、プロジェクトで他の人が記述したものと同じように記述することはできても、誰の助けもなくゼロから自分でモデリングを始めないといけないことになったら、ものすごーく心細くなってしまうであろう人がほとんどなはず。普通のSEにとって、ゼロからのモデリングをたっぷり(自信が持てるほど)経験できる機会って、そんなに多くないと思うし。でもそんなとき、この本を読んだことがあれば、それは大きな違いになるはずです。

思うに、ほとんどの世間のほとんどのUML本が説明していることは、「Javaプログラムの設計書の書き方」なんですよね。クラスの継承はこう描きます、みたいな。多くの人が、まずJavaのプログラミングを覚えてから、次に「プログラミングも覚えたみたいだし、そろそろ君も設計書を書いてみるか」みたいなことになって、そのためにUMLを覚える、という流れだからじゃないかと想像するのですが。しかしこの本が取り上げているのは、あくまで「UMLを使った業務のモデリング」。それゆえ、アプリケーションプログラマに限らず、多少なりともユーザーの業務について考える機会のあるコンピュータ技術者(つまり、ほとんど全員のコンピュータ技術者)にとって、有用かつ必読な本になっていると思います。

それにしてもこの本、本当に力作です。じっくり時間をかけて丁寧に読むことで、児玉さんが長い時間と労力をかけて、このテーマについて練りに練りまくった知恵の旨味が味わえる気がします。技術書とは思えないくらい、一つ一つの文章がソリッドで、かつメッセージが詰まっていて、さらーっと流し読みをするのは勿体ないほど。極端なことを言うと、特に前半の静的モデリングのあたりの話なんかは、コンピュータ技術者じゃない人でも、純粋にひとつの知的技術としてのUMLモデリングの深さやおもしろさを満喫できるんじゃないかと思うくらい。僕自身、読みながら「すげえなあ」と何度も膝を叩きました。

全部読む時間が無い場合は、前半の静的モデリングの箇所だけでもよいので、コンピュータ技術者な人はぜひ読んでみることをお勧めします。

各方面で話題になっているので、読んでみました。というか、この本を買うことで実施できる「ストレングス・ファインダー」をやってみました。本よりも、こっちのほうがメインです。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
マーカス バッキンガム ドナルド・O. クリフトン
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 85

この本やストレングス・ファインダーについてはdankogaiさんが書かれているとおりです。はっきり言って本にはさほどの価値は無いけど、このテストが1,680円で受けれると思えばかなりお買い得。

404 Blog Not Found:これで百戦危うからず? - 書評 - さあ、才能に目覚めよう

ちなみに、僕の「強み」は以下の5つでした。

  1. 内省
  2. 収集心
  3. 慎重さ
  4. 指令性
  5. 分析思考

ちょっと補足をすると、「収集心」というのはモノをコレクションする趣向があるということではなく(それもあるけど)、知識を収集することに喜びを感じるという意味。あと、「指令性」という言葉は大人数のグループを指揮するようなイメージがあるけど、そうではなくて、グループの中で自分の意見をはっきり主張して主導権を取ろうとする、という意味です。

うーむ、そのとおり過ぎて苦笑いですよ...。

もちろんこうした特性は強みでもあると同時に、ネガティブに作用する可能性も大いにあるんですが、これが単なる性格診断ではなく「ストレングス・ファインダー」であることからもわかるとおり、これを「強み」として捉えてそれを活かすような方向で努力していることが大事なわけですね。

あとは、この「強み」が本当に活かせる職業・業務は何なのかと、「強み」ではないことに対する取り組み(ばっさり切り捨てるか、最低限の補強をするか)をじっくり考えることも重要ですね。

長らく放置していましたが、やっと全4作読み終えました。三島由紀夫の辞世の作、「豊饒の海」。以前も書きましたけど、まさに「キング・オブ・小説」。「カラマーゾフ」なんか目じゃないぜ(個人的には)。

特に、第1作「春の雪」と第2作「奔馬」。すごい。話の重みと難解さに、ぐったり疲れます。この先の人生、10年ごとに読み返そうと思います。

春の雪 (新潮文庫―豊饒の海)
三島 由紀夫
新潮社
売り上げランキング: 15213
奔馬 (新潮文庫―豊饒の海)
三島 由紀夫
新潮社
売り上げランキング: 12475

第3作「暁の寺」と第4作「天人五衰」あたりはちょっと息切れしてる気がするけど...、でもそんなことはキニシナイ!

読み応えのある小説が読みたい気分な人は、ぜひ読んでみて下さい。ただ、ほんとに疲れるので、読書パワーが満タンになっているときにしたほうが良いと思います...。

有明の東京ビッグサイトで開催されている東京ブックフェアに行ってきました。お目当ては、森博嗣のトークショーです。一応無料のイベントなのですが、中央公論新社のブースでスカイ・クロラ関連商品を買った人、先着100名に整理券が配られる、という仕組み。

ブックフェア自体の会場が10時、トークショーの開始が11時ということで、10時ちょうどくらいに現地に着けばいいかな~と思っていたんですが、家を出る直前にMORI LOG ACADEMYで昨年の様子を見ると、なんと整理券は1分で配布されてしまったと!

やばいかなーと思いつつ9時50分頃現地に着くと、案の定会場前から数百人の長蛇の列。そのうちどの程度が森センセイ目当てかはわかりませんが、開場と同時に中央公論新社のブースにダッシュするものの、結局整理券はゲットできず...。

それでも、どうやら立ち見ができなくもないらしいので、1時間後の開演に備えてトークショー会場へ。1時間のトークショーと併せて2時間立ちっぱなしでしたが、おかげで立ち見最前列でばっちり観ることができました。結局、立ち見だけで300人くらいいたんじゃないかな。後ろの方の人は、森センセイの姿はおろか、声すらもほとんど聞こえなかったみたい。

トークのテーマはもちろん映画「スカイ・クロラ」。進行は、MORI LOG ACADEMYにもよく登場する中央公論新社N倉氏(美人!)。そしてスペシャルゲストということで、押井守監督。あと、なぜかよしもとばななさんも端っこの席で見学していましたw

感想はというと、あの場にいた人みんながそう思ったと思いますが、押井監督しゃべりすぎです...。森センセイが1喋る間に、押井監督が5喋る...。映画の宣伝イベントなんだから押井監督が登場するのはもちろんいいんだけど、基本的に森センセイ目当ての人が集まってるわけなんだから、あれはちょっとなー。まあでも、初めて森センセイご本人を拝見することができたので、とりあえず目的達成ということで。あと、映画は絶対に観に行くぜ!

その後は、中央公論新社のブースでスカイ・クロラ オフィシャルガイド-Surfaceと、文庫版のスカイ・クロラシリーズ5冊を購入。これらの本もそうでしたが、ブックフェアではほとんどの本が20%引きでした。わーい。

あとは、洋書バーゲンコーナーに移動して、ポール・オースターやカズオ・イシグロなどのペーパーバック(500円均一!)を5冊購入。

すごく天気が良かったので、帰りは日の出桟橋からの水上バスに乗ってしまいました。気持ちいー!

というわけで、東京ブックフェアはなかなか楽しめるイベントでした。今回は森センセイ目当てでしたが、それがなくても結構楽しめたかも。来年も要チェックだな。

最近、本の感想(書評などとはとても呼べない...)をブログに書くと、著者(訳者)にブクマされることがよくあります。いい加減なこと書けないなー...。

少し前に発売されて、結構話題だった本。企業向けシステム開発に今すぐ使える技術じゃないとは思いますが、何かしら将来のヒントになることがあるかと考えて、読んでみました。

RESTful Webサービス
RESTful Webサービス
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Leonard Richardson Sam Ruby
オライリー・ジャパン
売り上げランキング: 58335

RESTfulサービスとは何か?そして、一般にRESTfulサービスと思われているもののうち、本物のRESTfulと亜種の違いはなにか?などの定義から、実際にRESTfulサービスやそのクライアントを実装するところまで、幅広くカバーしてあります。そのうえ、同じ内容が何度も繰り返し記述されているので、かなり分厚い。ここは、わかりやすいととるか冗長ととるか、意見が分かれるところかも(僕は前者)。

とりあえず、実装に関する細かい記述はすっ飛ばして、RESTfulの概念について説明した章(3章、4章あたり、詳細は目次参照)を中心に読んで、なんとなく「まあこんなものか」ということは理解できた気がします。

うーん。

でも、なぜRESTfulなのか?RESTfulの何がうれしいのか?はよくわかりませんでした。たしかに、GETやPOSTを滅茶苦茶に利用した一般的なWebアーキテクチャがかっこ悪いということはよく理解できるんだけど、でもRESTfulのメリットが「スッキリする」「きれいになる」というだけなんだとしたら、うーん...。

SOAPやWS-*などのいわゆるWebサービス(本書での呼び名は「大Webサービス」)についての話題もあったけど、そもそも適用できるレベル(対象アプリケーションの規模や複雑度)が違いすぎるな、という印象。RESTfulが適用できるくらいの単純なアプリで大Webサービスを使ったら、それは明らかに冗長すぎるし、一方で純粋なRESTfulで作れるような単純な業務アプリケーションって、どのくらいあるの?という気も。

まーでも、本書を読んだ最大の目的は、ある日突然打ち合わせなどで「RESTfulってさー」という話題が出たときに、オロオロしたりせずにすむようにすることだったのでw

気になる人は、まず3章あたりをざっと立ち読みしてみて、買うかどうか決めてみるといいんじゃないかと思います。

この話を読むのは3回目かな。ストーリーはもう知っているので、じっくり丁寧に読んでみました。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
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海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 1971

正直、村上作品の中ではあまり好きな作品ではなかったんですが、今回読み返してみて、圧倒されました。

「羊男」や「壁抜け」など、村上作品には「非現実」な人物や出来事が重要なモチーフとして登場します。まったくのファンタジーではなく、リアリスティックな世界の中に象徴的に現れる非現実さの絶妙なバランスが、村上作品のキモだと僕は思っています。

この「海辺のカフカ」では、少年「田村カフカ」を中心とした物語と、不思議な老人「ナカタさん」を中心とした物語が、一章ごと交互に語られます。この2つの世界は直接は(あまり)交わりませんが、同じものごとが違うフィルターを通して描かれています。

最初読んだとき、これまでの作品に比べ、この「海辺のカフカ」は「非現実」側がアンバランスに強すぎる、と僕は感じました。もっと言うと、「非現実」に逃げすぎている、とも。

でも、今回丁寧に読み返すことで、今までは理解できていなかった少年「田村カフカ」側の物語の持つ濃密なメッセージが、良く理解できました。そして同時に、この濃密な世界とバランスを取るためには、「ナカタさん」側もやはりああではなくてはいけなかったんだということも納得。

特に「ナカタさん」側の最後のシーン、僕に限らず多くの人が「それはやりすぎだろう?」と思ったのではないかと思いますが、少年「田村カフカ」側の重いテーマをひしひしと感じながら読んだ今回は、その突拍子の無いシーンもさほど異物感なく読めました。

それにしても、読めば読むほど新たな発見があり、そしてそもそも何度も読み返そうと思わせてくれる、そういう小説や作家って、なかなか無いです。読んでない人は、ぜひ読んでみてください。2回は最低読んでね。あー、早く新作が読みたい。

最近話題のイスラム金融。以前から金融の仕事をしている友人が「イスラム金融重要!」と言っていたのですが、最近その名を目にする機会が多くなってきたので、ここで基本を押えておこうということで、この本を読んでみました。

イスラム金融入門―世界マネーの新潮流
門倉 貴史
幻冬舎
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イスラム金融というのは、「利子をとらない」「豚肉や酒などを扱う企業に投資しない」などの特徴を持つ、イスラム教の教義シャリーアに反しない金融取引や金融商品の総称。ムスリム人口の増大と、オイルマネーを中心としたSWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)の行き先として、ますます注目が集まっています。

この本では、イスラム金融における預金・投資・保険・ローンの仕組みから始まり、MEDUSA(メデューサ。マレーシア[M]、エジプト[E]、ドバイ[DU]、サウジアラビア[SA])におけるイスラム金融の展開、そしてムスリムが住む世界各国の経済状況とイスラム金融の可能性について、一通り説明されています。

勉強になったのが、必ずしも全てのムスリムが全ての金融取引をイスラム金融にしているわけではないということ、そしてオイルマネーを引き込むために非イスラム国家にとってもイスラム金融は無視できないということ。なるほどね。これは全世界、全ビジネス世界的にイスラム金融が重要なわけだ。

僕は日経新聞を読まない代わりに、サブプライムローンやこのイスラム金融などの重要そうなコンセプトについては、入門書を読んで基本的なポイントだけはしっかり押えるように心がけています。

最近SE(アーキテクト/コンサルタント/PM)のキャリア関連の本を読みあさっているのですが、思いがけず良書に出会ったので紹介です。「一通り仕事は覚えたけど、この先のキャリアをどうしていけばいいのかわからないけど、ただ目的もなくSEを続けていくのはイヤだ...」みたいな若手SEさんがいたら、これこそ読むべき本だ!

ITアーキテクト x コンサルタント未来を築くキャリアパスの歩き方
克元 亮
ソフトバンク クリエイティブ
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SEからのキャリアアップ先としてのITアーキテクトやコンサルタントを目指す人向けに、その仕事内容、必要なスキル、資格、必読書、アーキテクト/コンサルタントに向くキャラクター、モデルとなるアーキテクトやコンサルタントのインタビューなどから、果ては「社内でアーキテクト/コンサルタントっぽい仕事をアサインしてもらうためにはどうしたらいいか?」まで、とても幅広い内容です。

この本でとても良いのは、「ITアーキテクト/コンサルタントとは何か?必要な知識とは何か?」をきっちり説明することに注力し、「その具体的な中身は必読書・経験・資格などからきっちり勉強しろよ」という姿勢。多くの同系統の本には、「MECEとは?」とか「UMLとは?」などの初歩的な知識をさわりだけ薄っぺらく紹介しているだけのものが多い中、この本の姿勢はとても実用的かつ誠実だと思います。

5年目くらいのSEさんなら、将来に向けてのイメージと、目標と、やるべき事や身につけるべきスキルが、くっきりイメージできると思います。10年目のSE(名刺には「アーキテクト」と書いてあるけど...)である僕も色々気づかされました。やっぱり