2009年1月アーカイブ

録画してあった先週分の「プロフェッショナル仕事の流儀」、まぐろ仲買人である藤田浩毅さんの回を観た。

特に印象に残ったのがこんなエピソード。市場に並んだまぐろは競りで値がつく訳だけど、やはり大間などブランド産地のものは人気で、高い値がつきやすい。一方、マイナーな産地のまぐろは、味が良くてもなかなか買い手がいない。藤田さんはそんなマイナー産地のまぐろの中から、本当に美味いものを見極めて買い付ける。買い手が少ないので、その気になれば安く買いたたくこともできる。しかし、藤田さんは違う。

第107回 (2009年1月20日放送) | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

藤田が仲買人にとって最も大切な仕事だと考えるのは、「良い魚にはそれに見合った値をつけること」。安く買いたたけば漁師たちの見入りは減り、それが長く続けば産地は疲弊してしまう。しかし仲買人が魚の価値を見極め、適正な値をつければ産地は守られ、結果として質の良い魚が安定的に客に届けられると信じているからだ。

普段、我々は「同じ品質の物やサービスなら、安ければ安いほど良い」と考えることがほとんど。そのため、企業は乾いた雑巾を絞るような努力を重ね、コスト削減につとめる。そうした努力の中からイノベーションが生まれたり、物やサービスが幅広く消費者に行き渡る結果になっていることは間違いないけど、昨今目にする世の中のゆがみの中には、この「安ければ安いほど良い」という消費者のマインドに端を発しているものも少なくない気がする。

ただ低価格を求めるだけじゃなくて、物やサービスの価値(価格ではなく)をきちんと知り、そしてそれが経済的に最も合理的じゃなかったとしても、意地を張って自分が適切と思える値段を払う。こういう姿勢が必要な場面も、時にはあるんだろうな。難しいことだけどね。

いよいよバラク・オバマがアメリカの大統領に就任しますね。

僕は今、出張先のホテル@大阪。一応NHKでの就任式中継は録画予約してきたけど、ホテルのテレビでBBCが見れるようなのでライブで見ることに。やはり、後々の歴史に残る日になるかもしれないので、ライブで目撃しておくべきかと。

ワシントンDCは数ヶ月前に行ってきたばかりなので、テレビに映る風景も記憶に新しい。

キャピトル・ヒル前の群衆を前に、リポーターが"breathtaking, really breathtaking"と語っていました。すごい。

MacBookがやってきた! - とりとめもなく日記的雑記

というわけで、我が家にMacBookが来てから一週間がたちました。言いたいことは色々あるんですが、まずはMacBookを買うに至った経緯を。

なぜMacBookを買うのか?

だって欲しかったから・・・。

前から欲しかったんです。でも高い買い物だし、躊躇してました。きっかけとなったのは、今まで自宅で使用していた、プライベート&仕事兼用のThinkPad X61に、会社の方針で不正使用監視ツールが強制導入されたこと。まあこれを機に、X61は仕事専用にして、プライベート専用のMacを買おうかと。あと、自宅には古いデスクトップPCがあって、これを前から処分したかったんだけど、CDドライブがついたPCが自宅にはこれ一台なので、iTunesの母艦としてこれを使用せざるを得なかったのです。でもCD(DVD)ドライブがついたMacBookを買えば、このデスクトップも処分できる。モデルチェンジもしたばっかりだし、いいタイミングかなと。

どこで買うか?サポートはどうするか?

ほんとかどうか知らないけど、「Macは壊れる」「修理めっちゃ高い」という噂をよく聞く。なんにせよ、きっとなんらかのサポートには入った方がいいんだろうなあと思っていました。

で、「どこで買うか」「そしてどこのサポートに入るか」なんだけど、案は3つ。

ひとつは「Apple Storeで買って、AppleCareに入る」。僕の勤務先の「従業員優待プログラム」というのを使うと、Apple StoreでのMacBookが7%引き、AppleCareが12%引き。なんといっても、やっぱりApple Storeで買うというのは気分がいい。でも、7%引きとはいえやっぱり高い。なので、これはパス。

次は「家電量販店で買って、家電量販店のサポートに入る」。量販店は値引きはあまりないけど、ポイントが結構つくところもある。で、そのポイントで家電量販店のサポート(長期延長保証みたいなやつ)に入れたりも。でもいろいろ調べると、家電量販店のサポートは「Macは対象外」みたいなところが結構多い。あと、ポイントもWindows PCと比べるとだいぶ低いし。修理もいったん家電量販店を経由しないといけなくて、直接Appleに出せないなど、あまりおいしくないなーということで、これもパス。

最後は「秋葉原激安店で買って、AppleCareに入る」。僕は結局これにしました。買ったのは秋葉らのMaxという店。価格.comの最安店でした。定価¥148,800のところ、¥116,740でした(当時)。なんと3万円以上の値引き!この差額でAppleCareに入れます(優待プログラムを使うと)。

AppleCareはサポート契約としては確かに割高だと思うけど、Apple Storeで解析から修理までワンストップで引き受けてもらえることは初心者マカーにはうれしい。あと、「電話サポートなんていらねーよ」と最初は思ったけど、Windows PCだったら修理が必要なトラブルかどうか自分で判断がつくけど、Macの場合はきっとそうもいかないだろうし、意外と電話サポートって世話になることがあるかも、と思うよう。家電量販店のサポートは5年間が多いのに対し、AppleCareの保証期間が3年というのもちょっと考えたけど、「3年過ぎて故障したら、たぶん新しいの買っちゃうだろうな」とも思ったので、そこは気にしないことに。

そんなこんなで、我が家にMacBookがやってきました。データの移行も終わり、ちょっとずつメインマシンとして使い始めています。使い方も、ちょっとずつわかってきました。まだ全然思い通りには動いてくれないけど。

でもほんと、Mac楽しいよ。

昨日。去年末から参画しているコンサル案件のプロジェクトの進め方について、ドトールでお茶を飲みながら1時間かけて考えました。

この案件はいま提案段階なんだけど、お客さんが何をして欲しいのか全然わからず、どうやって作業スコープをしぼっていけばいいのか途方に暮れている状態。どこから手を付けていけばいいのか、検討もつかない。

でも、ふと思い立ち、iPodのイヤホンを耳に突っ込んで、目を閉じて、約1時間じっくり頭の中でいろいろ考えてみました。普段会社で考え事をするときは、ノートにいろいろ書き出したり、資料を眺めたり、PCでマインドマップを書きながらということが多いんだけど、今回は100%頭の中だけでの作業。手元に道具は何もないけど、時間だけはたくさんある(なぜなら、飲み会の待ち合わせ時間を間違えていたから・・・)。

頭の中でいろんな情報を思い出して、並び替えて、結びつけて、突飛なことを発想してみたりすると、いろいろと考えがまとまってきた。取りつく島も無いと思っていたけど、最終的には具体的な作業の方針やその裏付けとなる根拠も含めて、きちんと自分の中で腹に落ちる結論が出せました。

目をつぶって頭の中だけで考え事をすれば、何も無い(と思えた)所からでも、きちんと形のある解決策が出てくるものだということがわかったのは、うれしい発見。逆にPCや資料を前にして考えていたら、ここまで考えがまとまらなかったかも。1時間という長い時間を退屈にも眠くもならず、自分は思考に集中できるんだということも意外な発見。

今後は、「どうしていいかわからない」と思ったときでも、時間と環境を用意して、じっくり考えてみよう。意外と俺の頭の中からは、何も無いところから何か意味のあるものが出てきたりすることもあるみたいだ。

いやっほー。

newmacbook.jpg

まだちょっとさわっただけだけど、たまらんよこれ。今まで使っていたWindows XP on ThinkPad X61が、どうにも事務機器にしか見えなくなってきたわ・・・。

詳細はまた後日。

NHKが提供している「解説委員室」というブログがすばらしいです。

NHK 解説委員室

いろんな番組でNHKの解説委員が話したことを、文章に起こして公開してくれています。

普通のニュースよりも一歩踏み込んだ分析や、そのニュースのそもそもの背景や前提について、とても丁寧に説明されています。この「イスラエル・ハマス"戦争"の背景」なんか、すごくわかりやすい。

これって結構な手間だと思うんですけどねえ。個々のテレビ番組を全部見るというのは不可能だし非効率だけど、こうしてまとめてあると、ざっと眺めて興味のあるものだけ読めるので、とてもありがたいです。

NIKKEI NET 「08年の新車販売508万台、28年ぶり低水準 ピークの3分の2に 」

「ほほー、3分の2かぁー」と思ったんだけど、中身の記事を読んでみると、

日本自動車販売協会連合会(自販連)によると、登録車(排気量660cc超)は6.5%減の321万2342台。

とある。で、元ネタの統計値を確認してみた。

自販連のホームページ/統計データ

これを見ると、確かに2008年の10月以降の落ち込みは激しいけど、全体的に車が売れなくなるというトレンドは2年前から明確であって、2008年全体の数字はほぼトレンドどおりのものだということがよくわかる。

「アメリカのビッグ3はそもそも無駄に大きくてガソリンを消費するSUVばかり作ってきて、日本車のような環境によく使い勝手のよい車を作る努力をしてこなかった。今回のビッグ3の経営危機は、きっかけはサブプライム~リーマン破綻のショックではあったが、根本的にはもともとの怠慢経営のツケが表面化ものだ。」というのが世間のコンセンサスだと思うし、僕も漠然とそう思っていた。でも、この統計を見る限りでは日本の自動車メーカーも少なくとも国内では以前から消費者に見捨てられ始めていて、今回の派遣切りや赤字決算なんかが話題になっているけど、危機にいたる図式はビッグ3とあまり変わらないんじゃないかとも思える。

ところで最近は、ニュースや雑誌で見かけて気になった数字は、なるべく元データをチェックするように心がけています。といっても、ネットで検索してすぐヒットしたらざっと目を通す、というくらいだけど。でもやっぱり、元データを見ると新しい発見があったり、ニュースや雑誌の解説とは違う解釈が見えてきたりして、なかなか面白いです。

明治時代の八甲田山雪中行軍遭難に基づく小説。人名が少し変えてあったり、(おそらく)細かいエピソードや描写が作り込まれている以外、ストーリーは基本的に史実通りのようです。

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)
新田 次郎
新潮社
売り上げランキング: 29826

あらすじについては、僕がこの本を知るきっかけとなった下記エントリーを読むべし。

八甲田山死の彷徨 - 情報考学 Passion For The Future

単純な読み物としても十分面白いんですが、マネジメントのなんたるかを学ぶためのケーススタディーとしてもすごく興味深い。以下、僕が本書から学んだ教訓をメモしておきます。ネタバレ注意

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