池田信夫 blogな池田センセイの著作。
ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書 543)
posted with amazlet at 08.10.26
池田 信夫
PHP研究所
売り上げランキング: 907
PHP研究所
売り上げランキング: 907
経済学者ハイエクの思想を、ケインズやマルクスなどとの対比の中から、昨今のインターネットを初めとする新しい社会の思想を先取りした存在として解説しています。
この本はこの本で面白かったんだけど、僕がつくづく思うのは「経済学はいろんな学派があって、何がなんだかよくわからん」ということです。本書でもいろんな学派の考え方や、その論争の歴史が説明されてたりするんだけど、そもそもハイエクや池田センセイの立ち位置だって一つの考え方なわけで、もちろんそれに反対している人たちもいるんだろうし、池田センセイが「この学派はこういう考え方だったかが、こういう意味で間違っていて、現在では時代後れ」と書いても、僕としてはそれが正しいのかどうかわからない。
これがたとえば物理学なら、最新の理論にはもちろん色んな論争があるけど、たとえばニュートンやアインシュタインの理論について疑問を持つ人はいないだろうし、実際世の中がその理論に従って正しく動いていることが証明されているわけだから、そのレベルについてはどの本を読んでも安心して勉強できる。でも経済学の場合は、たとえば「財政出動は有効か?」という超基本的な問題すら人によって意見が違っていて、かつ物理学のような検証もできないわけで、初心者が絶対的に信頼できる理論が無い。初心者としては、これが辛い。
困ったもんだなー。中立的な立場で書かれた、「いろんな経済学派の違いと評価、および現在の状況との整合性」についてのわかりやすい本はないものか。

コメントする