ITにお金を使うのは、もうおやめなさい(IT DOES NOT MATTER.)の著者、ニコラス・カーによる「クラウド」本。原著The Big Switchが以前から話題になっていましたが、10月10日にこの訳本が発売されたので、早速読んでみました。
翔泳社
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正直言って、予想通り退屈な本でした。前作もそうだったんですが、IT業界で働いていたり普段ネットを活用してる人にとっては、「今更...」な話がほとんど。でも、これも善作同様、コンピュータ業界で働く全ての人にとって、間違いなく重要な本になるはずです。
タイトル(明らかに「フラット化」のパクリ...)とは裏腹に、「クラウド」に関する記述は本の1割くらい。残りは、コンピュータの歴史やインターネットが社会に及ぼす影響、Web2.0、そして(ユーティリティ・コンピューティングの例えとして出てきた)電力の歴史についての話に割かれていて、「結局何が言いたいの...」という感じ。
でも、この1割のクラウドに関する記述は、非常に的確で、ダイレクトです。つまり、『企業はもう、ITベンダーからコンピュータを買わなくて良い。』と。
これが、一般のビジネスパーソンやビジネスエグゼクティブに向けて書かれているのです。技術トレンドの一つとしての「クラウド」ではなく、IT投資のあり方として、しかもその道の権威の著書に、明確に。
いずれにせよ、どの程度かはわかりませんが、この先数年で「企業にコンピュータを売って、それを導入する」という商売が大幅に減少していくことは間違いありません。今その商売で金を稼いでいる我々は、まずそれをしっかり意識する必要があります。その上で、個人としてどんな技術や知識や経験をつけるべきかも。
IT技術者なら読んでおいた方がいいと思いますよ。色んな意味で。

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