広尾のお好み焼き屋「のろ」をはじめとして、飲食店を中心にいろいろなビジネスを成功させている島田紳助にが語るビジネス哲学です。タレントによるベストセラー新書ということで、正直いってあまり期待せずに読んだんですけど、かなり面白かったです。しかもためになる。
幻冬舎 (2007/05)
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すでに芸能人として大成功しているから、お金を儲ける事が目的ではなく、自分や従業員が楽しむために始めるビジネス。楽しむための「遊び」だからこそ、成功させなければ意味がないというのが筆者の信念です。飲食店にはいるとついつい原価率や一日の売り上げを計算して、「自分ならこうする」とシュミレーションをしてしまったりするのも、そういうことを考えたりするのが楽しいからなんだとか。僕もときどきやりますけど、当たってるかどうか全然わからないながらも楽しいですよね、これ。
ただ、タイトルだけを見ると「ビジネスのノウハウ」本のように思えてしまうんですが、実際はサブタイトルにあるように「ビジネス経営哲学」、更に言うなれば「ビジネス経営情熱」の本なのです。そもそも、タイトルの付け方が悪い!実際に本文中にタイトル通りの言葉が出てくるのですが、大事な部分が欠けているのです。
お腹を空かせた学生の顔を見て、ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する。 「オバチャンの店に行くのは腹一杯食えるからや」と学生は言うかもしれないが、ほんとはみんな、おばちゃんの気持ちが嬉しいのだ。
このような店員からお客への気持ちだけでなく、出資者(伸助ですね)から経営者や店員への気持ちについても、色々な熱いエピソードが綴られています。そう、結構熱い本なのです、この本は!最後の一言には、不覚にも若干じーんと来ました。
島田紳助と言えば、先日テレビで聞いたエピソードがとても印象的でした。ある若手芸人と二人でドライブ中、その若手芸人の恋人の実家の前をたまたま通りかかった時。「ここ彼女の実家なんですよ」と聞くと、伸助は急に車を停めさせ、その家に行って、「こいつめっちゃいいやつなんで、どうぞよろしくお願いします。」と相手の両親に頭を下げたんだそうです。
新書(特にベストセラー系)は一回読んだらすぐにブックオフ、というパターンが基本なのですが、この本は売らずに手元に置いておいて、またいつか読み返してみたいと思います。
