女性にとっての「モテたいという気持ち」や「モテるということ」、現代の女性に求められるスペック、女性が追求する価値観などについて、女性ファッション雑誌の分析をベースに著者の経験に基づく分析を加えて論じた本。
講談社 (2007/12/19)
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女性著者による日本初の男女論
乾いた笑いファッション雑誌が提案する女性のファッションが、かつては女性自身のためのものだったのが、現代では「愛され○○」とか「モテ○○」のような「男性からどう見えるか?」を重視したものに変わりつつあるのは、電車の中吊り広告を見ているだけでも感じられます。
さらにこの本を読んで、もはやファッション雑誌がファッションを語る雑誌ではなく、ファッションを通していかに男にモテて、どのような人生を設計していくかについて語るものになっているということがよくわかりました。「エビちゃんシアター」に代表される妄想の世界、そしてその妄想の「ズレ」っぷり…。そのズレっぷりから、「モテ」を追求する女性たちが忌み嫌うオタク男子との「近親憎悪」についての論を展開するあたりは、なるほど!と思わされます。
著者の語り口もサバサバと切れ味鋭く、ファッション雑誌を通じて表現されている女性のあれこれについて、よーく理解できました。
でも、ところどころ(とくに冒頭と最後)戦争論とかアメリカ論とか著者自身の人生論に話が飛ぶのには閉口しました。まあ著者はどうしても書きたかったんでしょうけど、読んでいる側としては、主テーマと著者の「語り」の関連にイマイチ必然性が感じられず、ちょっと困惑。あと、もともとこの本は404 Blog Not Foundの書評で知ったのですが、この書評にあるような「男女論の最高峰」っていうとらえ方や引用されている箇所など、自分の着眼点とはだいぶ違うなーと感じました。404 Blog Not Foundで紹介されている本は、面白い本もすごーくたくさんあるんだけど、どう考えても普通な本としか(僕には)思えない本が大絶賛されてたりすることもあるので、ホントの絶賛とセールストークの見極めは必要だと最近痛感してます。弾さんも「アフィリエイトは副業」とおっしゃってますし。
まあ、その辺を差し引いても、とても読み応えのある本でした。さくっと読めますし。
