NHKの、というより日本のサッカー中継の重鎮山本浩さんと、「ベッキャム」「スィスィーニョ」など、スカパー!サッカー中継での素敵な発音が印象的な倉敷保雄さんの対談。
「実況席からみたサッカー論」を期待して読み始めたんですが、どちらかというとズバリ「サッカー実況論」がメインの内容。例えばどんなタイミングで喋り、黙るか、どんなときにどんな話を解説者に振るか、試合前にどんな取材をするか、などなど。普段何気なく見ているサッカー中継ですが、アナウンサーがこれほど細かいところに神経を配って戦略的に喋っていたとは、想像もしていませんでした。
さらに、ふたりの語る「サッカー実況論」から、自分のサッカー観戦に役立つ視点も色々学ぶことができたのです。監督のコメント、ゲームのリズム、FKの時に何処に注目するか、などなど。サッカー中継を見るときに、色々と注目するポイントが増えました。
サッカー「観戦」好きは必読。
ところで、よくTBSや日テレのアナウンサーによる中継が、サッカーファンから酷評されています。正直僕も、代表戦などの重要なゲームがTBSや日テレの中継だったりすると、「勘弁してくれ」という気分になります。
もちろんスカパー!で欧州リーグを見る人と民放で代表戦を見る人とは、知識も興味も全然違うのは分かるのですが、むやみに「死闘」とか「絶対に負けられない」みたいな文句を連発したり、ちょっとしたプレーで必要以上に絶叫するのが、サッカー観戦初心者にも楽しめる中継だとは思えません。むしろ、基本的なルールや、見ているだけでは気づきにくいテクニックや戦術について、わかりやすく説明する努力をしてほしいのですが…。なかなか民放ではそういう中継は少ないですね。むしろ重要なゲームの中継は、年に数回しかサッカー中継をしないアナウンサーに任せるのではなく、外部からサッカー中継のプロを招いてやってもらったほうがいいのではないかと思います。
年明けの1月~2月は代表戦のラッシュがあるんですが、そのほとんどをTBSが中継するそうですね。TBS、放映権取る気合いがあるなら、頼むから実況者の育成ももっと頑張ってくれよ。そこを頑張る気がないなら、放映権取らないでくれ。

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