2007年11月アーカイブ
修学旅行バリの王道コースをやっつけてきました。



ゲイの主人公の半生を描いた、(たぶん)半自伝的小説。
Back Bay Books (2005/05/31)
売り上げランキング: 23248
特別ドラマチックなエピソードがあるわけではなく、しょーもない&くだらない自虐的エピソードがつらつらと描かれています。なんて言うのかな、ギャグでは決死てないし、ユーモアでもないし、ブラックジョークでもない、英米に独特の「にやっ」とさせられるようなノリの小説です。この本を貸してくれた英語のせんせーは"sarcastic"と表現してましたけど、確かに日本にはない種類の笑いなので、日本語では適当な表現が思いつかないのかも。
さて英語についてですが、最初にぺらぺらとめくったときには「お、結構簡単そうじゃん」と思ったのですが、実際に読み始めてみるとかなり苦労しました。なんつーか、すごく単純な単語とか、すごく単純な単語の組み合わせによる成句とかって、辞書で引いてもニュアンスがつかめないんですよね。なので、文字を追う眼はすーっと流れていくんだけど、意味が頭に入ってこない。逆に文字数が多くて難しい単語っていうのは、辞書を引きさえすれば正確にニュアンスがつかめるので、辞書がありさえすればさほど苦労なしに読めるような気がします。
「笑い」っていうのは、社会とか文化とか流行とか常識をベースにして成り立つものなので、なかなか理解するのは難しいんでしょうね…。ふー。
何を隠そう、今まで我が家にはCDプレイヤーがありませんでした…。音楽を聴くのは、もっぱらiPodか車の中。
でも、やっぱり部屋でCDが聴きたい!だらだらTVを減らしたい!ということで、CDプレイヤーを物色。ポイントは、
・余計な機能(MDとかSDカードとかHDDとか)がついてない。CDプレイヤー、以上!!
・安い(5万円以下)。
・でも安っぽくない。CDラジカセみたいなのは、なんとなくやだな…。
・そんなに期待はしないけど、まあそこそこの音質。
てことで色々探していたんですが、結局これを発見して即決。
超高級オーディオメーカー、マランツのCR101というやつです。超高級オーディオメーカー製なのに3万円強というところが、金は無いけど見栄はある小市民としては、とてもうれしいところです。
余計な機能はありません。ラジオとCD、以上。見た目もスッキリしてて、コンパクトです。
音質は、うーん、まあまあかなぁ。クラシックをかけたりするとちょっと物足りない気はするけど、普通のロックとかジャズなら俺にはこれで十分。本体は小柄ですが、背面にでかい低音用スピーカーが付いてるので、UBS(ウルトラバスシステム)というモードをオンにすると、ちょっとご近所が気になるくらいの低音も出たりします。
勢いで買ってしまったんですが、結果として大満足です。これからは「とりあえずTV」をやめて、「とりあえずCD」な生活を心がけたいと思います!
sometimesと言うべき所を、なぜか最後の"s"を忘れて、sametimeと言い間違えてしまいます。somedayもsomebodyも単数形だからか、sometime"s"ってのはどうも語呂が悪いんです。自分的に。
英語の先生にも何度も指摘されてるんだけど、なかなか直らない…。どうしたものか。
ちなみに、sometimesは「たまに」でsometimeは「そのうち」です。
話題の本。早速読んでみました。
筑摩書房 (2007/11/06)
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若者へのメッセージ
ウェブ時代をどう生きればいいのか
ネット事情紹介本ではない、考えさせる本「ウェブ進化論」がウェブ時代とはどういうものかを説明した本なのに対し、この本はそのウェブ時代をどうやって生きていくかについて、著者自身やネットベンチャーの創業者、オープンソース開発者の行き方などを引用しながら、熱く語っています。
ポイントは、「ウェブの中での生き方」ではなく、「ウェブ時代の生き方」だということ。つまり、ウェブ時代はインターネットによる新しい経済圏で働く人だけでなく、既存の経済圏で働く人にも大きなインパクトをもたらすので…って、まあ普通にインターネット使ってる人には当然のことですけど。
要するに、これはインターネットについての本ではなく、生き方・働き方についての本だということです。そして、インターネットベンチャーの専門家としてではなく、一人のオトナとして、梅田さんの語る生き方・働き方についての話は、とても面白い!
さくっと読めますので、とりあえず読んでおくと良いと思います。
金曜日、死ぬほど退屈な1時間半のミーティングがあったんだけど、PCでの内職がOKな感じだったので、「この1時間をなにか有意義なことに使おう!」と思い立ち、以前から気になっていたFacebookとLinkedInに登録しました。
どっちもU.S.発のSNSで、招待なしで登録が可能。
Facebookはもともとアメリカの学生向けのSNSだったんだけど、去年から一般向けにも解放されました。最近MicrosoftがFacebookの株を取得して、話題になりましたね。「○○大学の生徒」として登録するためには、その大学のドメインのメールアドレスが必要らしく、U.S.らしく匿名性は低い感じです。実際僕も自分の働いている会社を勤務先として登録しようとしたところ、会社のメールアドレスを確認されました。
一方、LinkedInはビジネスパーソン向けのSNS。自分の職歴やスキル、興味なんかを登録しておくと、お仕事のお誘いがホイホイと舞い込んできたり、同じような経歴や経験がある人とお友達になれたりするみたい。ホントかどうかは知りませんが、シリコンバレーでは常識らしく、ここを通じての転職する人も大勢いるようです。
どちらも今のところ英語版のみですが、とりあえず流行モノなので(ていうか、もうだいぶ前からですね…)、興味のある人は試してみるとよいかと。そして、友達の少ない僕とマイミク(みたいなもの)になってください。
それにしても、来年は「自分が出席する意味のないミーティングへの出席」をゼロにしたいなあ。
大好きなIWGPです。今回もめちゃんこ面白いです。
文藝春秋 (2007/04)
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標題の作品は読み応えあり
もはや水戸黄門的な安定感
寂しいかな・・・収録されている4話のうち、最初の3つは今時の話題(今回は「少年放火犯」「振り込め詐欺」「美女がオタ男に絵画を買わせる商法」)を絡めた短めの話、最後の1つはちょっと長めで、シリアスなバイオレンス風味、といういつも通りの構成です。
やっぱりIWGPは面白いなあ。ガキくさいなあとは思うんだけど、やっぱり面白い。
前からチマチマと読んでいたんですが、最近仕事で使わないといけなくなって、ていうか使ってる人にアドバイスをしてあげないといけなくなって(汗)、ちゃんと読みました。
翔泳社 (2001/11)
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シナリオの書き方
要求分析の品質を高めるための必読書
ユースケース作成にあたり、その精神を学ぶどうも「ユースケース」と言われるとUMLの「ユースケース図」をイメージしてしまう人が多いと思いますが、これはテキストで書く「ユースケース記述」に関する本です。
ユースケースっていうのは、書き方に厳密な定義がなくて自由度が高い上に、人や状況によってベストなやり方が違ったり(または違うように思えたり)するので、実際に書こうとするどこからどんなふうにやっていいのやら、本当にこのやりかたであっているのやら、よくわからんという感じになってしまいがちです。
でもとりあえずこの本を一冊読んでおけば、「とりあえずはこの方針でやってみましょうか!」と、ある程度自信を持って言えるようになれます。そもそもユースケースのフォーマットや記述レベルっていうのは、とりあえず作り始めてみて、作業を進めていく中で議論しながら調整していけばいいものですしね。でも、とりあえず最初の一歩を踏み出す自信がもてるっていうのは、大事なことだと思います。
なんらかの形でコンピュータ・システムの設計に関わる人は必読です!税込で3,990円と結構いいお値段ですが、決して高くないです。10年使える知識だと思います。
どちらかというと、僕は日本語の乱れみたいなものは気にならない方なんですが、最近どうも引っかかるのが「実は」という言葉。
僕は、「実は」という言葉は、「人に知られていなかった、多少なりともインパクトのある真実」を披露するときに使う言葉だと思っています。例えばこんなふうに。
実は俺、フランス人のモデルとつきあってるんだ。
goo辞書にも、こんな風に記述されています。
じつは 2 【実は】 (副)本当のことを打ち明けていうと。実際は。実をいうと。「―私がやらせたのだ」
ところが最近(昔からかな?)、この「実は」という言葉を、知られざる真実ではなく自分の意見を披露するときに使う人が見受けられます。
たとえばこんなの。
バンドがリズムを組み立てるにあたって重要なのは、実はドラムじゃなくベースなんだよ。
その人はそう思ってるのかもしれないし、他にも同意見の人はたくさんいるのかもしれませんが、あくまでその人の「意見」であり、「明らかな真実」ではないはず。それに対して「実は」っていう言葉を使うのって、なんか傲慢な感じがします。
今日、某アルファブロガーの文章にこんな感じの「実は」を見かけて、ちょっと(いやだいぶ)気になった次第。
例えば、インドや中国の技術者が、その貧しさや物価の安さを活かして、いま我々がやってる仕事をより低コストでやるようになる、ということではない。それは経済レベルの不均衡、つまり「非フラットな世界」を前提にした話。
本当にフラットな世界が訪れるのは、日本もインドも中国も経済レベルが同じになり、物価も教育も社会インフラも同じレベルになったとき。その時には、いま日本人同士や欧米との間でやっている競争を、こんどはインド人も中国人もごっちゃまぜでやらないといけなくなる。「ちょっと質は悪いけど、コストがすごくやすい相手との競争」から、「質もコストも全く同等な条件での、個人の能力がダイレクトに評価される競争」になる。
BRICsは永遠にBRICsだというようなことを前提にした論調や、逆にインドや中国が世界を制覇するというような論調も見かけますが、かつての日本がそうだったように、一時的なブレはあるとは思いますが、基本的には先進国のレベルに収束するはずです。
最近聞いたいろんな人の話から、"The World is Flat"っていうのはそういうことなんだとつくづく感じます。
頑張らねば。
いわゆる「数学読み物」ではなくて、100%の「数学」の本です。
筑摩書房 (2001/11)
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蛇足のようになりますが
吉田武の贈物
数学が気になっている方に。一生つきあえる本。中身は数学の教科書と変わりません。ひたすら式の導出が果てしなく続きます。自然数の定義から始まって、300ページ以上をかけて、オイラーの公式、そしてフーリエ級数の導出まで、めくるめく数学世界が展開されていきます。それにしても、オイラーの公式っていうのは、ほんとにあらゆる分野の数学的知識をそのベースにしているんですねえ。すごい。
僕は、オイラーの公式の導出まではなんとかついていけたんですが、その後のフーリエ級数の導出の所は、正直言って追いかけきれませんでした。うーん、物理系の本を読んでるときには「大学生の頃ピンとこなかったことが、今は何となくわかるぞ!」と思えることが時々あるんですが、今回はそうはいきませんでした。無念。
正直言って、誰にでも読める本ではないと思いますが、少しでも数学に興味でもある人は、手元に置いておく価値のある本だと思います。「オイラーの公式の導出なんて、何も見なくてもできるよ」という人ならともかく、僕のように「大学で何も勉強せずに何となく卒業しちゃった」くらいの数学レベルの人なら、一生かけてしゃぶりつくせるくらいのうま味がつまっています。それは、この本のすばらしさというより(それもあるけど)、数学そのもののすばらしさです。
内田樹の村上春樹論。書き下ろしではなく、今までに雑誌やブログ(内田樹の研究室)に発表した文章から、村上春樹に関連した文章をまとめたもの。
アルテスパブリッシング (2007/09/29)
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非常に噛み砕いたやさしい言葉で書かれているので読みやすかった
村上春樹を読んだことがない人も、なんとなく本棚にある人も。
本はカラダで読め。個人的に内田さんの文章は好きだし、基本的に彼は村上ファン(というか信者)なので、気楽に読めます。特に「村上春樹について徹底的に分析した」というような本ではなく、村上春樹についての雑談(または村上春樹という言葉がたまたま出てきた雑談)を集めてきた、というようなノリの本です。なので、文学批評とか文学論みたいなのを期待すると、ちょっと違うかもしれません。
でも、所々に見られる鋭い視点は、さすがだなという感じです。
特に興味深かったのは、「父の不在」という文章。著者は、村上春樹の作品が世界的な存在になった理由を、「父の不在」であると論じています。
ほとんどの彼の作品には、「父」が出てきません。これは村上さん自身が(海外のインタビューで告白しているように)父親との関係を上手く築けなかったことと無関係ではないでしょうが、著者がここでいう「父」は父親そのもののことだけではなく、社会を規定し保障する大きな存在すべてを意味するものです。たとえば、「資本主義経済体制」や「革命的前衛党」など(と、著者は言っています)。
村上春樹は(フランツ・カフカと同じく)、この地図もなく、自分の位置を知る手がかりが何もない場所に放置された「私」が、それでも当面の目的地を発見して歩き始め、偶然に拾い上げた道具を苦労して使い回しながら、出会った人々から現在の自分の位置と役割について最大限の情報と最大限の支援を引き出すプロセスを描く。その歩みは物語の最後までたどりついても、足跡を残したごく狭いエリアについての「手描き地図」のようなものを作り上げるだけで終わる。 それはささやかだけれど、大切な仕事だと私は思う。
村上春樹の小説についての、ものすごく的確な表現だと思います。
ところで、この本は著者が新聞から「村上春樹がノーベル賞を取った場合のために事前に依頼されていた」祝辞から始まります。もちろん、この祝辞が実際に新聞に載ることはなかったわけですが。なかなか面白い趣向です。
先日閉店したブックファースト渋谷店にかわって新しくオープンした、渋谷文化通り店に行ってきました。
109近くのビルの地下1・2階にあり、地下鉄の駅につながっています。店内は結構明るくてキレイ。1フロアの広さは、以前の半分くらいでしょうか。
別に何か不満があるわけじゃないんだけど、なんか普通のキレイな本屋になっちゃったな~、というのが正直な感想です。
フロアが狭くなってるぶん本棚が高くなって、スペースもきゅうくつになってるからかな…。以前のように、隅から隅まで眺めて回りたいという気分が起きません。以前のブックファーストなら、1時間くらいはあっというまに経ってしまっていたんですが、今日は特に買いたい本があったわけでも無し、すぐに帰ってきてしまいました。
何とも言えず悲しいです。たとえるならば、かつて牛丼が消えた吉野家で、豚丼を食べた(食べるしかなかった)ときに似てるかな…。看板は同じだけど、もうここはあの頃のあの場所ではないのだな、みたいな。
さらばブックファースト渋谷店。もっとあそこで立ち読みして、たくさん本を買っておけばよかった。





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