椿山課長の七日間

| コメント(0) | トラックバック(0)

働き盛りの椿山課長が、突然ぽっくりと死んでしまった。「遣り残したことがある」という椿山課長は、あの世での特例を認められ、以前とは似ても似つかぬ若い女性の姿で現世に戻ってきた…。

椿山課長の七日間 (朝日文庫)
浅田 次郎
朝日新聞社 (2005/09/15)
売り上げランキング: 923
おすすめ度の平均: 4.5
5 人生において「生」は永遠のテーマ
5 私にとって主人公は課長ではなく・・・
4 さすが浅田先生。

やっぱり泣けます。

浅田次郎の話が泣けるのは、決して立派ではないけれど、その人なりに懸命に生きている普通の人に対する、温かい視線に満ちているからだと思います。たとえば、死んでしまったヤクザの親分が、遺されたた子分にこんな言葉を伝えていました。

下げたくない頭を下げてこそ男だ。

世間では、頭を下げることを拒否して頂点に上り詰めた人が、ヒーローとして崇められます。でもそんなことができるのはほんの一部の人たちで、多くの人たちは、決してそれが平気になったわけではないのだけど、家族や会社や生活や仲間など、色んなもののために下げたくない頭を下げながら、なんとか生きています。そういう人たちのささやかな悲しみや喜びに寄り添うような、そんな優しさを感じます。

映画化されて、DVDももう出ているみたいですね。こんど観てみよう。

椿山課長の七日間 デラックス版

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.yusukeoi.net/toraba.cgi/744

コメントする

Google Adsense

アーカイブ

なかのひと

なかのひと

2010年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            

Profile

大井雄介 / Yuhsuke Ooi
gmail