働き盛りの椿山課長が、突然ぽっくりと死んでしまった。「遣り残したことがある」という椿山課長は、あの世での特例を認められ、以前とは似ても似つかぬ若い女性の姿で現世に戻ってきた…。
椿山課長の七日間 (朝日文庫)
posted with amazlet on 07.08.13
浅田 次郎
朝日新聞社 (2005/09/15)
売り上げランキング: 923
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人生において「生」は永遠のテーマ
私にとって主人公は課長ではなく・・・
さすが浅田先生。やっぱり泣けます。
浅田次郎の話が泣けるのは、決して立派ではないけれど、その人なりに懸命に生きている普通の人に対する、温かい視線に満ちているからだと思います。たとえば、死んでしまったヤクザの親分が、遺されたた子分にこんな言葉を伝えていました。
下げたくない頭を下げてこそ男だ。
世間では、頭を下げることを拒否して頂点に上り詰めた人が、ヒーローとして崇められます。でもそんなことができるのはほんの一部の人たちで、多くの人たちは、決してそれが平気になったわけではないのだけど、家族や会社や生活や仲間など、色んなもののために下げたくない頭を下げながら、なんとか生きています。そういう人たちのささやかな悲しみや喜びに寄り添うような、そんな優しさを感じます。
映画化されて、DVDももう出ているみたいですね。こんど観てみよう。

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