特捜検察vs.金融権力

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世間を騒がせたバブル期以降の様々な金融事件を振り返りつつ、その裏で特捜検察、大蔵官僚、政治家、金融機関、暴力団がどのように活躍/暗躍したかを描いたドキュメンタリー。

特捜検察vs.金融権力
特捜検察vs.金融権力
posted with amazlet on 07.07.23
村山 治
朝日新聞社出版局 (2007/01)
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本書は2部構成になっていて、だいたい第1部が20世紀の出来事を扱っていて、ボリューム的には7割くらいを占めています。第2部は21世紀以降の犯罪について書かれています。そして、圧倒的におもしろいのは第1部の方です。

末野興産、イトマン、許永忠、イ・アイ・イ、大和銀行ニューヨーク支店、ノーパンしゃぶしゃぶなど、懐かしい単語がたくさん出てきます。個人的にこのあたりの事件は、当時学生だったこともありあまり具体的に記憶していなかったので、まとめて振り返ることができ、とてもおもしろかったです。

ほんの10年前、日本では銀行の頭取が逮捕されたり、銀行や証券会社がつぶれて、取り付け騒ぎが起きていたんですよね…。

今こうしたニュースを振り返ると、政官財をまたいだ強固な不正の仕組みが構造的にできあがっていたその様に、とても驚かされます。これだけキチンと仕組みができていて、当然のように誰もがその慣習に従っていた中では、それは不正ですらなかったんだろうな…ということがよくわかります。今もテレビや新聞には様々な不正のニュースが絶えませんが、この頃の不正の構造はもう「スケールが違う」という印象です。

それに対して、第2部で見られる不正は、どちらかというと一つの組織の中での不正や、ある政治家と業者の汚職など、より「個別の案件」という印象です。もちろんこうした不正も許されるものでは決してないのですが、世の中全体の構造という言う意味では、よりまともな方向に進んでいるのかなという気がします。

ところで、2000年に就職をして以来読んでいた日経新聞を、この3年くらい前から読まなくなってしまったのですが、その理由の一つは昔ほどニュースの内容が刺激的じゃなくなったからかもしれないと、この本を読んでいてふと気づきました。確かに当時、大不況で、ド派手な犯罪がどんどん摘発されて、大企業がポコポコ潰れて…、そういう時代のニュースと比べると、最近のニュースはやっぱり地味ですよね…。まあそれだけ平和だということですね、少なくとも経済・金融の分野では。

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Office wall organizer - Bear island kodiak (2008年9月25日 16:27)

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