2007年7月アーカイブ

今年に入ってから読んだ本は69冊。その中で、一番感動した本です。

リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功の法則
井上 富紀子 リコ・ドゥブランク
オータパブリケイションズ (2007/04)
売り上げランキング: 835

本書は、著者が全世界のリッツ・カールトンを泊まり歩いた中で出会った数々のエピソードを紹介しながら、そのエピソードの裏にあるリッツ・カールトンのサービスの考え方を、リッツ・カールトン東京の総支配人が解説していく、という構成です。

リッツ・カールトンのすべての従業員は、リッツ・カールトンの精神そのものとでも言うべきいくつかの信条を記した「クレド」というカードを常に持っています。

僕は、一番最初の章で紹介されていた、クレドにも大きく書かれている「モットー」に、いきなりガツンとやられてしまいました。

"We are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen."

他の人がどうかはわかりませんが、僕がこの本を読んで思ったのは、「こんなすばらしいホテルに泊まってみたい」ではなく、「こんなすばらしい職場で働いてみたい」でした。

ルームキーパーからベルボーイまで"We are Ladies and Gentlemen"と考える、そんな高い誇りを持った人たちの職場では、つねに妥協無きサービスが生み出され、顧客にワン・アンド・オンリーの価値を提供することができ、それ故に他との価格競争に巻き込まれずに、結果として高い料金を受け取ることができる、というとてもよい循環が作られているように感じました。

国内での人員余剰に加え、最近は海外との価格競争にさらされ、「なるべく安く、なるべくたくさん働かせよう」というように扱われ、きたみりゅうじ的な自虐ネタを自嘲気味に語るコンピュータ業界とは、大きな違いです。

とはいえ、僕は別にホテル業界で働きたいわけではないので。

なんとか、普段の仕事の中で、自分の周りだけでも、自分一人だけでも、リッツ・カールトンのように働けないか、と思います。

なんらかの仕事をしているすべての人に、是非読んでいただきたい本です。

日経SYSTEMSの最新号(8月号)に、「すごい現場」というコラムが載っていました。著者はITコンサルティング会社を経営されていて、書籍も多く執筆されている方です。

そのコラムの内容を要約すると、こんな感じです。

日本からのオフショア開発を請け負う中国人の会社社長。1ヶ月ぶりに会ったら、げっそりと痩せていた。日本のベンダーから発注された仕事が修羅場だったらしい。スタートが遅れたのに納期は変わらず、仕様変更はいつまでたっても収まらず、相談しても「顧客の要求だから何とかがんばれ」だけ。あまりの悲惨さに開発メンバーは夜逃げしたが、社長は探し出して連れ戻した。また開発メンバーのストレスが溜まっていたので、定期的に大宴会を開き、酒を飲ませた。社長本人は下戸で一滴も飲めないにも関わらず。

そしてこのコラムの結びの言葉。

「このような泥臭いマネジメントを粘り強く行うことでチームをまとめ、無事に納品にこぎつけることができた。システム開発の人間臭さは、中国でも日本でも変わりがない。オフショア開発で納品されたプログラムの裏にはこのようなドラマもあるのだ。

僕は、こういう人がいる限り、システム開発の現場から残業や休日出勤やメンタルヘルスの問題が無くなることは「決して」ないだろうな、とつくづく感じました。

このコラムに共感する人が多くいることは僕もわかってはいますが、こういう状況を「無事に納品にこぎつけることができた」とか「ドラマ」と表現する神経には、少なくとも僕は全く共感できません。

「システム開発の人間臭さは、中国でも日本でも変わりがない。」のではなく、今まで日本で末端のSEに押しつけられていた労苦を、そのまま中国人SEに押しつけただけだにしか思えません。

ソフトウェア開発に関する「名著」と呼ばれる本はたくさんあり、僕もまだ全然読めていない本が山ほどあるんですが、そういった名著を一つでも読むたびに、僕は「自分が疑問に思っていたことの多くには、ちゃんと賢い答えやアイデアがあって、それはいろんな形で世の中に公開されていて、単に自分の勉強がたりなかったんだな、もっと勉強をしないといけないんだな」とつくづく感じます。

僕は、もし度重なる仕様追加でプロジェクトが火を噴いているのであれば、夜逃げした人を捕まえたり酒を浴びるほど飲ませるよりは、プロジェクト管理とか要件定義とか交渉術とかの知識やスキルを身につけ、なんとか問題に対処できるような能力を身につけたいと、少なくともそういう考え方をする人間でありたいと思います。

もちろん、それでも目の前の仕事はこなさないといけないし、よく言われているように万能の「銀の弾丸」は存在しないわけですが、それでも「そんなふうに頭使うよりは、徹夜と気合いでしのぐ方がマシ」と考えてしまったら、SEというよりも知識労働者として終わりなんじゃないかと僕は思います。

徹夜や休日出勤を「ドラマだ」と思う人本人が徹夜や休日出勤をするのは、勝手にやっていただければ結構ですが、自分の部下に徹夜や休日出勤をさせた話を「ドラマだ」と思うような人に管理されているSEは、本当に気の毒です。

(注:このコラムでこれを「ドラマだ」と言っているのは著者であり、中国人社長本人がどう感じていたかはわかりません。)

「徹夜はドラマ」派な方の多くは、今までずっとそういうやり方で仕事をされ、「成功」してきたのでしょう
(ちなみに、このコラムの著者は、以前は今の僕の勤務先で働いておられたようです)。そして、そういう方は「上品なやり方では、システム開発は決して成功しない。結局最後は努力と根性だ。」とおっしゃるかもしれません。

でも僕は、そうまでしないと成功しないような仕事なんか、やる価値は全くないと思います。

もちろん、自分で夢や目標があって、それに向けていろんな物を犠牲にしてがんばる人は、それはすばらしいと思います。でも、繰り返しますが、自分の部下にいろんな物を犠牲にさせてがんばらせることを「ドラマだ」と思う人たちは、本当に有害だと思います。

仕事のせいで体調を崩したりメンタルヘルスで苦しんでいる人を見ると、心の底から僕はそう思います。

ふとこんなblogエントリーを見つけました。

幸せの総量について -- 飛行機でキスされたこと - An Agile Way [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

たしかに「My pleasure」というのは素敵な言葉ですね。

昔、母親が「『おかげさまで』というのはいい言葉だ」と言っていたのを思い出しました。

実際は特にお世話になった訳でもない人にも、受験に合格したり、風邪が治ったり、日々大過なく暮らせることを「おかげさまで」と言ってしまう。これも素敵な言葉です。

与える側と受け取る側という違いはあれど、どちらもよく似たマインドから出てくる言葉ですね。「My pleasure」も「おかげさまで」も、言葉としても心の持ちようとしても、大事にしたいもんです。

ちなみに上記のblogエントリーにたどり着いたのは、ジャズギター関連の情報を探していて、これを発見したからです。

Mind Map of Jazz Guitar Chords - An Agile Way [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

うーん、これすごい。

ある日突然「ジャズギターが弾きたい!」と思い立ってしまい、練習をすることにしました。

高校生・大学生の頃はよく勉強もせずにギターを弾いていたのですが、ここ数年全く練習していなかったので、スケール練習からやりなおしです。ううっ、全く指が動かない…。

そして、学生の頃練習していたのはロックとかブルーズ系ばかりなので、ジャズ(の演奏)のことは全くわかりません。学生の頃にも、何度かジャズ理論に挑戦してみようと思ったことはあったのですが、変態的なコードや意味不明なスケールなどに秒殺されたことを覚えています。

とはいえ、ジャズギターを弾くためには避けて通れないところなので、まずはこの辺から勉強を始めてみようと思います。

ジャズギターが学べるサイト ジャズギタースタイルマスター

お助けジャズギター

いやー、すばらしいサイトがあるもんですね。感謝。

あとは、ギタージャズのCDを色々と仕入れないと。今ウチにあるのは、Grant GreenとPat Methenyくらい…。Wes Montgomeryが無いのは話にならないし、後は今月のGuiter Magazineで特集されていたCharlie Christianも聴いてみないと。教室に通ったりするのも楽しそうな気がするなー。

ジャズギターが、というか楽器が突然弾きたくなったのは、本格的に音楽をやっている知人の話を聞いてうらやましくなったからなのですが、やっぱり音楽は楽しいですね。聴くだけでも楽しいけど、ヘタクソながらも自分で弾くというのは、やはり格別です。そして音楽に限らず、「新しく何かを練習する」というのは、これまたなかなかいいものです。

本当はジャズっぽいギターを新しく仕入れたいところですが、さすがにそれは無理なので、約15年目の愛器(ストラト)でコツコツ練習開始です!

ヘルマン・ヘッセの「デミアン」…のなぜか英訳版。元々ドイツ語で書かれている本を英語で読むのは、単に英語の先生がこの本を貸してくれたからです。

Demian: The Story of Emil Sinclair's Youth (Perennial Classics)
Hermann Hesse Michael Roloff Michael Lebeck
Harpercollins (1999/06)
売り上げランキング: 122238
おすすめ度の平均: 5.0
5 青年期の自己探求を描く名作

このお話は、主人公の少年の苦悩というか、妄想というか、精神的な苦闘の物語です。

英語と言うことで、僕がニュアンスをつかみ切れていないという面が大いにあるのですが、なんというか…不思議な小説です。この苦悩は、深淵な永遠のテーマのか、青年期にありがちな「自分だけが特別なカルマを背負ってる」的勘違いなのか…。

ヘッセにとってもターニングポイントとなった作品のようで、キッチリ計算されて書かれた話と言うよりも、作者自身悩みながら、何を書けばいいのか迷いながら書いた話なんじゃないかと、何となく想像します。でも、それ故に何ともいえない迫力もあって、この話にはマニアックなファンが多いというのも、確かに納得させられます。

英語はそんなに難しくないと思いますが、後半の妄想的心理描写が続くあたりは、僕には結構きびしかったです。

いつか、日本語訳でも読んでみようかな。

デミアン
デミアン
posted with amazlet on 07.07.25
ヘルマン ヘッセ Hermann Hesse 実吉 捷郎
岩波書店 (1959/01)
売り上げランキング: 12093
おすすめ度の平均: 5.0
5 "しるし"とは?
4 読みました
5 心の中。深く。

世間を騒がせたバブル期以降の様々な金融事件を振り返りつつ、その裏で特捜検察、大蔵官僚、政治家、金融機関、暴力団がどのように活躍/暗躍したかを描いたドキュメンタリー。

特捜検察vs.金融権力
特捜検察vs.金融権力
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村山 治
朝日新聞社出版局 (2007/01)
売り上げランキング: 37119

本書は2部構成になっていて、だいたい第1部が20世紀の出来事を扱っていて、ボリューム的には7割くらいを占めています。第2部は21世紀以降の犯罪について書かれています。そして、圧倒的におもしろいのは第1部の方です。

末野興産、イトマン、許永忠、イ・アイ・イ、大和銀行ニューヨーク支店、ノーパンしゃぶしゃぶなど、懐かしい単語がたくさん出てきます。個人的にこのあたりの事件は、当時学生だったこともありあまり具体的に記憶していなかったので、まとめて振り返ることができ、とてもおもしろかったです。

ほんの10年前、日本では銀行の頭取が逮捕されたり、銀行や証券会社がつぶれて、取り付け騒ぎが起きていたんですよね…。

今こうしたニュースを振り返ると、政官財をまたいだ強固な不正の仕組みが構造的にできあがっていたその様に、とても驚かされます。これだけキチンと仕組みができていて、当然のように誰もがその慣習に従っていた中では、それは不正ですらなかったんだろうな…ということがよくわかります。今もテレビや新聞には様々な不正のニュースが絶えませんが、この頃の不正の構造はもう「スケールが違う」という印象です。

それに対して、第2部で見られる不正は、どちらかというと一つの組織の中での不正や、ある政治家と業者の汚職など、より「個別の案件」という印象です。もちろんこうした不正も許されるものでは決してないのですが、世の中全体の構造という言う意味では、よりまともな方向に進んでいるのかなという気がします。

ところで、2000年に就職をして以来読んでいた日経新聞を、この3年くらい前から読まなくなってしまったのですが、その理由の一つは昔ほどニュースの内容が刺激的じゃなくなったからかもしれないと、この本を読んでいてふと気づきました。確かに当時、大不況で、ド派手な犯罪がどんどん摘発されて、大企業がポコポコ潰れて…、そういう時代のニュースと比べると、最近のニュースはやっぱり地味ですよね…。まあそれだけ平和だということですね、少なくとも経済・金融の分野では。

何を隠そう、今僕の家には音楽再生機器がiPodしかありません。

厳密に言えば、PCとかPS2とかDVDレコーダでもCDの再生はできるんだろうけど、まともなオーディオ機器という意味では、iPodだけです。

しかし、最近なぜか高まりつつある音楽熱に呼応して、そして時間消費マシンであるテレビの稼働率を下げる目的も込めて、お部屋用の音楽再生機器が欲しい気分です。

で、ふと見つけたのがこれ。

「iPodは1つのフォーマット」――ソニー、iPod周辺機器に本格参入

この黒い方。iPodドック付きCDプレイヤー。これいいわ~。iPodにすべてのCDが入っている訳じゃないし、逆にiPodには入っているけどCDは無いものもあるし。両方使えるというのは、すごく便利です。しかも100ドルとかなりお値打ち。

ただ問題は、見た目が…どう見ても15年前のCDラジカセ!これはかっこわるいなあ。

で、次に発見したのがこれ。

ITmedia +D LifeStyle:ティアック、iPod Dock搭載のスタイリッシュなCDサウンドシステム

こっちの方はだいぶスッキリしてていい感じ。でも3万円前後かあ。

悩ましい。

ふと「ウチの近所にポストってあったっけ?」と思い、郵政公社のサイトをチェックしたのですが、郵便局は検索できるものの、ポストの一覧はありませんでした。

そこでもう少し探してみたところ、こんなサイトを見つけました。

ポストマップ | ポストをひたすらマッピング

ユーザー参加型でポストの場所をどんどん登録、そしてGoogle Mapsとマッシュアップ!という、Web 2.0のお手本のようなサイトです。そして、コンセプト先行ではなく、誰にでも理解できて、すごく便利。

すばらしい!

Code Completeの著者、Seteve McConnellによる、ソフトウェア開発における見積りについての本。名著です。

ソフトウェア見積り―人月の暗黙知を解き明かす
スティーブ マコネル Steve McConnell 田沢 恵 溝口 真理子 久手堅 憲之
日経BPソフトプレス (2006/10)
売り上げランキング: 8268
おすすめ度の平均: 5.0
5 アートとしての見積もり

この本は「『サイエンス』としての見積りよりも、『アート』としての見積りに主眼をおいている」と書かれています。つまり、大規模プロジェクト向けにプロの見積り担当者が行う見積りではなく、専門家でないにもかかわらずとりあえず見積りをしろと命じられたプロジェクトマネージャや開発者のための見積りテクニック、ということです。要するに、見積りのテクニックや論理について教科書的に語った本ではないうことです。

とはいえ、この本を読んでの僕の感想は、「すべてのプロジェクトにおいて、これだけキッチリとした手法で体系的に見積りをしていれば、もっといろんなことが上手くいくだろうなあ」というものでした。どうなんでしょう、中規模以下のプロジェクトで、日本でこれだけキチンとした見積りをやっているところって、どのくらいあるんですかね?個人的に経験した範囲では、PMがチームリーダーに「自分の担当範囲の工数を見積もっておいて」といわれて、後でそれを足し合わせて、適当に余裕率を掛ける、みたいな見積りしか見たことがありません。大規模プロジェクトは別としても、中規模以下のプロジェクトではどこもそんなもんなんじゃないかと思います。ましてや、プロジェクトの途中や終了後に、次回の見積りのために見積りと実績の差異データを収集するということをキチンとやれているところは、ほとんどないんじゃないんでしょうか。

とりあえずこの本を読めば、ソフトウェア開発における見積りの重要性がひしひしと実感できます。そして、今までとはひと味もふた味も違う見積りができるような気にもなれます(実際にやれるかは、今後の仕事で試してみたいと思います!)。この本は三部構成になっていますが、第一部「見積りの考え方」だけでも十分役立つしおもしろいので、コンピュータ関連の仕事をしている人は、是非読んでみるとよいと思います。

僕が一番「ほほう」と思ったのは、冒頭の冒頭、4ページ目に出てくる次の言葉。

「見積り」、「ターゲット」、「コミットメント」はそれぞれ異なるものであると認識しよう。

「見積り」は「このソフトウェアの工数は15人月で、開発に5ヶ月間かかる」というもの、「ターゲット」は「顧客との契約上、4ヶ月後に納品しなくてはならない」というもの、それに対して「コミットメント」は「ではある程度機能を削って、残業やエース技術者の投入を条件に、4ヶ月で納品しましょう」というもの。これをごっちゃにしちゃうと、開発者やPMに無茶なプレッシャーを掛けて気合いで開発させようとか、統計的な管理手法を取らずに「締め切りは決まっちゃってるんだから、とりあえずがんばれ!」みたいなメンタリティが横行しちゃうということです。

「日本のソフトウェア開発は、要件の変更頻度が高いことと、求められる品質の度合いが高いことから、米国流のサイエンティフィックでメソドロジカルな設計・開発・プロジェクト管理手法は、日本では通用しない」という意見が多く聞かれます。まあ確かにそういう面もあるんでしょうが、それで結局どうするかというと、残業と休日出勤と気合いのカミカゼ作戦しかないというのであれば、それはあまりにお粗末です。そんな職場ではまともな技術者は働きたくないだろうし、まともな技術者であればもうちょっと「ものごとをよくする方法」を考えるものではないでしょうか。

そして最近ますます、周囲でメンタルヘルスの問題をよく耳にします。「忙しくて勉強する暇なんて無い」という声も聞こえてきますが、それでもみんながもうちょっと「うまいやり方」を勉強すれば、いろんなことが少しずつまともになるんじゃないかなあと僕は思います。本当に役立つことが書かれている本って、世の中にたくさんあるし。

見積りやメトリクスの重要性が認識できたという意味で、個人的に大収穫の本でした。

ある日MS-IMEの誤変換の嵐にイラッときて、おもむろにATOK体験版をダウンロードしてみました。

ATOK2007 for Windows 体験版ダウンロード

30日間使用可能です。MS-IMEから辞書を引き継いでくれるし、MS-IME風のキーバインドに帰ることもできるので、乗り換えのストレスはほぼゼロ。

これすごい。全然違う。今更ですけど。

あと、携帯みたいに変換候補を表示してくれる機能が意外と便利です。この機能はPCには向かないだろうなあと思っていましたが、それがどうしてなかなか。携帯のように常に複数の候補を表示するのではなく、かなり確実に「これだろ」というときだけピンポイントで候補を提示してくれるのが、PCでの使いやすさの秘訣なんでしょうね。

とりあえず30日間はこのまま使いますが、もう自分的にはすっかり購入する気です。これだけ変換能力に差があって、それで税込み6,300円(ダウンロード版)という値段は、一日中PCをさわっている僕にとっては十分ペイする買い物だと思います。

いちおう、ライセンスを1つ買えば家のPCと会社のPCの2台にインストールしてもOKみたいですし。これは大きい。

サポートFAQ : 2台のパソコンにインストールして使用したい。

MS-IMEの変換で「イラッ」と来たことがある人は、とりあえず体験版だけでも試してみるとよいですよー。

ところで、どうやら僕は1年半前にもATOKを買おうかどうか迷っていたみたい。

ATOKがほしくなってきた

どれほどの効果があるのかよくわからずに見送っていたようですが、当時は体験版が無かったのかなあ。

英ヴァージン・グループの創始者、リチャード・ブランソンの自伝というか、「オレの生き様を聴け!」的な本。

Screw It, Let's Do It: Lessons in Life (Quick Reads)
Richard Branson
Virgin Pub (2006/04/18)
売り上げランキング: 23431

この人、やることが無茶苦茶で、ものすごいエネルギーにあふれていて、アホかというくらい前向きで、ビジネス以外の世界でも大暴れしてて、なんというかものすごい人です。日本のベンチャー企業家とは、ビジネス的にもビジネス以外でも、一回りも二回りもスケールが違う感じ。

彼の半生、および人生哲学やビジネス哲学が、いくつかのキャッチフレーズとともに活き活きと描かれています。中でも僕が気に入ったのは、「Live life to the full.」という言葉。かっこいいですね。まさに彼のスタイルそのものだと思います。

僕はこの本を、日本に戻る直前のシドニー空港で、余ったドルを消費するために買いました。その時の値段はだいたい14AUS$くらいだったんですが、今Amazonでみると775円。ずいぶんぼったくられたな・・・。

使われている英語はすごくシンプルで、文字も大きくて(ちょっと大きすぎて、大人が読むには少し恥ずかしいくらい)、たぶん中学生くらいの子でも読めるように書かれた本なんじゃないかな、と思います。おかげで、普通のペーパーバックを読むのは、辞書片手でも難儀するような僕でも、結構すらすらと読めてしまいます。そして、こんなにシンプルな単語や文章で、これだけ活き活きとした文章が書けるということに、すごく感心させられました。

会社のデスクに置いて、毎日PCを立ち上げる待ち時間(ボロPCなので時間がかかるのです)に数ページずつ読み進めていて、やっと今日読み終えました。机の上に常駐させて、モチベーションが低下したときに息抜きにぺらぺらめくったりするのによさそうな本です。

僕は日頃「結構本はよむ方」みたいなふりをしているものの、実は本を読むようになったのはつい最近の話です。なので、読みそびれの名作が山ほどあったりします。これもその一つ。

草枕
草枕
posted with amazlet on 07.07.10
夏目 漱石
新潮社 (1968/03)
売り上げランキング: 101448
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。

漱石というと「日本語が美しい」というイメージがありますが、この小説はその最たるもの。ストーリーというようなストーリーはあまりなく、優美で華麗で、かつ所々ユーモラスな言葉を通して、ひなびた温泉宿を訪れた絵描きが出会う、さまざまな風景が描き出されています。

ところどころかなり難しい言葉が多用されていて、正直よくわからないところも少なからずありました。そういう箇所には一応解説がついているんですが、いちいちそんな解説をチラチラ見ながら読むのも無粋だろう、ということで、想像力をフル回転させながらすらすらっと読んでみました。たぶん、それが正解なのです。この小説の文章は、一つ一つの言葉が意味を持つというよりも、文章全体として意味というか空気を滲み出させているような、そんな感じのものです。

こうして原語で夏目漱石が読めるというのも、日本人に生まれた喜びの一つですねえ。

うーん、残念でした。

スポーツナビ|日本、アジアカップ初戦は1-1の引き分け=サッカー日本代表

ウルグアイからの帰化選手セバスチャンは、最初からダントツに危険な選手でしたね。それにしても、あんなフリーキックも蹴れるとは。

日本の側の問題は、右サイド。どうしても中村俊輔は中央に流れたり、中盤の底にまで下がってきてゲームを作ろうとする。その時に空いた右サイドに遠藤や中村憲剛が入ればいいんだけど、そうはいかずに右の前の方がぽっかり空いてしまう。ボールが右サイドに流れないので、右SBの加地もあがるタイミングがつかめない。ということで、結果右サイドからの攻撃はほとんどなく、特に前半は左の山岸を走らせるばかりになってしまいました。どうもあのポジションは、中村俊輔には合っていないように感じました。

UAEもベトナムに負けたみたいだし、結構混沌としそうな雰囲気ですね。まだまだここから、気合いを入れ直してがんばってもらいたいところです。

今日のお昼ごろ、仕事中になんとなく気分がモヤモヤ…。僕的にはほんとうはストレス解消にはヤケ食いが一番なんですが、いちおう減量中なのでそれもできず。こんなときはアレですね、やっぱり。ショッピングです!

でも、別に女性のようにオヨーフクやアクセサリを買うわけではなく、ましてや今は仕事中。こんなときはAmazonですよ。Amazonでストレス発散衝動買いです!

Amazonのオススメに誘われるまま、CDを3枚買ってしまいました。ドライブ用のクラシックです。初心者丸出しセレクションですが、初心者なのでキニシナイ。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1~4番
アシュケナージ(ウラジミール) ラフマニノフ プレビン(アンドレ)
ユニバーサルクラシック (1995/08/02)
売り上げランキング: 6


ベートーヴェン:交響曲第5番&第7番
カラヤン(ヘルベルト・フォン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック (2006/11/08)
売り上げランキング: 19


ブラームス:交響曲第1番&第2番&第3番&第4番
カラヤン(ヘルベルト・フォン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ブラームス
ユニバーサルクラシック (2003/09/26)
売り上げランキング: 17

あーすっきりした。

ところが夕方ごろになると、また別のストレスが。

前日、社内でも超トップクラスの技術者のありがたいお話を聞いたことを思い出したのです。エンジニアが身につけるべきスキルについての話だったのですが、「僕は昔この技術をとことんやりこんで」「やっぱこれは基本だよね」「やっぱこの辺はこれから抑えておかないとね」…やばい!俺何も知らないじゃん!スキルなさすぎ!

ということで、オフィスビルの1Fにある本屋へおもむろにGO。技術書を3冊ほど衝動買い。コンピュータ技術書のいいところは、買っただけでなんとなくスキルアップしたような気分になれること。そして机の上に並べておくと、なんとなくスキルフルな人に見えること。とはいえやっぱり読まないといけないので、ちゃんと読んでからここに感想を書くことにします。

相変わらず新聞はまったく読まない、テレビのニュースでも国内政治はほとんどチェックしない僕ですが、どうやら今の政権はそろそろやばそうですか?それで、次はこの人が来そうですか?ということで、読んでみました。

とてつもない日本
とてつもない日本
posted with amazlet on 07.07.05
麻生 太郎
新潮社 (2007/06/06)
売り上げランキング: 34

安倍さんの美しい国へがいかにも「パンフレット的」に退屈だったのに対し、こちらの本からはもう少し「生の声」っぽい印象を受けました。

内容というか、麻生さんの主張は「とりあえずポジティブ」です。高齢化社会?ニート?いいじゃないか!みたいな。

年甲斐も無く…とか、いい年こいて…、などといわれても気にせず、学生時代に乗りたくても買えなかったオートバイを六十歳になってから買って乗り回す。若い人じゃ買えないようなモトグッチとか、ウアンビーンなんていう高級なイタリア製のオートバイを購入して、逃げた女房は忘れて、合コンかなんかで知り合った女性を後ろに乗せて、ダンディにツーリングを楽しむ、そんなことができれば、高齢化社会はバラ色ではないか。

その他の内容は、ぜひ実際に本を読んでみてもらえればと思います。1時間くらいあれば読めちゃう量だし、新聞なんかを読むよりも、断然いろいろなことがわかると僕は思います。

「補佐役」として有能だったにもかかわらず、「リーダー」としては信頼感や統率力をあまりアピールできていない安倍さんに対し、麻生さんは見栄えはちょっと悪いけど気のいい「親分肌」といった感じでしょうか。今後どうなるかはわかりませんが、とりあえずこの本を読み終えて、麻生さんについて、個人的には少し評価アップしました。

ビッグバン宇宙論を読んで以来、自分の中で妙に物理熱が高まっているので、本棚の奥からこの本を取り出して、再読してみました。

世界を変えた式―アインシュタインVSニュートン
ハラルド フリッチ Harald Fritzsch 青木 薫
丸善 (1996/09)
売り上げランキング: 484656

この本は、なぜか現代によみがえったニュートンとアインシュタイン、そして現代のCERNで働く物理学者のハラー、この三人が相対性理論について語り合う、という対話形式になっています。役回りとしては、アインシュタインとハラーが相対性理論について説明、それをニュートンが必死で理解し、ハーンがアインシュタイン後の最新情報をところどころ補足、という感じ。

この寸劇タッチは実は結構秀逸で、僕も含めてほとんどの人が「常識」として持っている物理感覚は、ニュートン時代の古典力学そのものなので、ニュートンが相対性理論について説明されたときに感じ混乱は、まさしく僕らが感じるそれと同じ。数式も多少は出てきますが、対話形式ということもあって、とても読みやすくわかりやすい文章になっています。わかりやすいと言っても内容が薄いわけではなく、タイトルにもなっている「世界一有名な式」E=mc^2を、最初からきちんと導出しています。

ビッグバン宇宙論とあわせて読めば、理科系じゃない人でも、なんとなく相対性理論がわかったような気分になれること請け合い。

あと、相対性理論関連では、うちの本棚にはもう1つこいつが眠っています。

Aha!相対性理論がわかった!
一石 賢
日本実業出版社 (2001/10)
売り上げランキング: 705838
おすすめ度の平均: 4.5
5 一段高いレベルの物理を学びたい人の為の準備の本!!!
4 計算は出来るようになるけど、それだけとも言える
5 相対論再挑戦

こっちはポップな表紙にもかかわらず、まさに教科書というか、ひたすらびっちりと計算式でページが埋まっている本です。テンソルを駆使して、特殊相対性理論から一般相対性理論まで、ひたすら計算計算。バリバリの理科系で、「読み物だけじゃなくて、ちゃんと数式で理解したい!」という方はこちらがお勧めです。と思ったんですけど、もう絶版みたいですね、この本。大学生のころ、教科書のサブテキストみたいな感じで読めばちょうどよかったかも。正直今の僕にはちょっとヘビーすぎますが…、でもそのうち挑戦してみるか。

今日あった悲しい出来事。

自宅サーバー上のExcelファイルを、WebDAV経由で利用していたときのこと。Excelが突然フリーズしたので、タスクマネージャーからさくっとExcelをkillして、再度Excelを立ち上げました。例の「ファイル復元」サブウィンドウが表示されたんですが、こいつがうまく動作せず。なぜかと思ったら、WebDAV上から該当Excelファイルが消失していました(涙)。

なんらかの理由でWebDAVから見えなくなっただけという可能性もあると思い、sshでログインしてみたんですが、やっぱりファイルは見つかりません。なんたること。

ApacheやLinuxのログを見るも、特に痕跡は無く。

ファイルはすっかり消えてしまいました…。お小遣い帳とか、体重増減表とか、読書メモとか、その他いろいろ重要なことを書き込んでいたファイルだったのに。

おろかなことに、クライアントPC上のファイルはサーバーにバックアップしていたものの、サーバー上のファイル(ほんの少ししかないのです)はバックアップを取っておらず。別の箇所にコピーしていた2週間ほど前のバージョンが見つかったのが、不幸中の幸いですが。

このファイル消失が、WebDAVのファイルロッキング機構の問題なのか、ExcelのWebDAVファイルアクセス機構の問題なのかはわかりませんが(そのどっちかだと思います)、いずれにせよ、もう金輪際ExcelからのWebDAVアクセスはしないぞと誓った次第です。

そして、サーバー上のファイルのバックアップはどうしようかなあ。クライアントのWindowsから、定期的にscpでサーバー上のファイルをクライアントにコピーするようなスクリプトを流そうか。

コンサルタントの秘密と並ぶ、ワインバーグ先生の名著です。

スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学
G.M. ワインバーグ 木村 泉 木村$
共立出版 (1991/10)
売り上げランキング: 67577
おすすめ度の平均: 5.0
5 リーダーシップについて考えさせられる一冊
5 視点が新鮮
4 コンサルタントの秘密を先に読めばよかったかな?

原著の初版は1986年。20年以上も前です。それでもまったく色あせないのは、扱っている内容が永遠に尽きない悩みであることと、ワインバーグ先生の話の面白さゆえでしょう。

そんなこの本のテーマは、「リーダーシップ」です。特に技術者は、自分の個人的な技能を磨くことは得意だったり好きだったりしても、他の人をリードすることを嫌がる傾向が強いように思えます。場合によっては、ギーク信仰が変な方向に行っちゃったりすると、他の人をリードする立場になることを「堕落」と捉えちゃったりする人もいるようです。それでもやっぱり、ほとんどの人は人とのつながりの中で働かないといけないし、技術者として有能な人ほど他の人をリードする役割も期待されるし、そしてこれは本書の重要なメッセージでもあるんですが、リーダーシップを求められるのはリーダーとして「任命」された人だけではないということです。

つまりこの本は、「リーダーシップ」について悩むすべての技術者に向けての本です。それはつまり、すべての技術者に向けての本といってもいいかも、ということです。

そして、この本で取り上げられているリーダー像は、みんなの先頭に立って「さあ行くぞ!」というようなイメージのものではなく、「問題解決型リーダー」と呼ばれるものです。それがどんなものかは本書を読めばわかるという事で。ひとつ僕が思うのは、Linus Torvaldsの成功も、彼の技術力というよりは(それももちろん重要だけど)、彼が「問題解決型リーダー」型リーダーであったことではないかと。

内容の面白さと深さと身に染みる具合は、ワインバーグ先生の名著なので、いまさら言うまでもありません。結構厚い本ですが、まじめにじっくり考えながら読もうと思うと、いつまでたっても終わらない気がするので、とりあえずさーっと流し読みしてみました。「コンサルタントの秘密」と同様、何年もかけてゆっくり読み返していくのがよい本だと思います。

ちなみに、このエントリーのタイトルにもなっている「Becoming a Technical Leader」は、この本の原題です(副題は「An Organic Problem-Soving Approach」)。僕がこの本の存在を常々気にしつつも今まで手にとらなかったのは、「スーパーエンジニアへの道」というタイトルに今いち食指が動かなかったためです。実際読んでみると、本の内容はまさに「Becoming a Technical Leader」というべきものであり、「スーパーエンジニアの道」というタイトルには大いに違和感を感じます。

訳者もそこには自信がなかったみたいで、「訳者まえがき」でつらつらと言い訳というか弁解を重ねています。本文自体の訳はとてもよくできていると思うので、こういう邦題になってしまったことは、本当に残念だと思います。膨大な数の潜在読者を失っているんじゃないかな。

久しぶりにギターを弾きました。ここ数年、ほとんど弾いていなかったんですが、なんとなくそんな気分になったので。ソファに座って20分くらい弾いただけなんですが、左手の中指と薬指に早速マメというか水ぶくれみたいなものができてしまいました。高校生のころは、毎日3時間くらい弾いてたんだけどな…。

課題曲は、10年前からまったく弾けないスティーヴィー・レイ・ヴォーンの「Testify」。1弦17フレの1音チョーキングがキッチリと上がりません。ヘナチョコすぎる…。

しばらく練習です!

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