きたみりゅうじさんのSEネタはどうも自虐的であまり好きじゃないんだけど、このネタには激しく「あるある」と思わされた。
こういうの、よくあります。正直言うと、僕も昔はよくこんな態度を取ってました。いや、もしかしたら今でもこんなふうにしてることがあるかも。
なんでこんな事になっちゃうんでしょう。
僕が思うに、たとえばこのマンガの場合、フォーカスすべき問題は「うまく動作しないスキャナ」ではなくて、「スキャナが動作しなくて困っている先輩」でなくてはならないはず。彼が先輩に矢継ぎ早に聞いたいくつもの質問は、きっと彼が問題のスキャナの前にいたらチェックする項目なんでしょう。
でも、今フォーカスしなきゃいけないのは「困っている先輩」であるわけで、そこがきちんと意識できていれば、答えられない質問にアワアワしてる先輩の顔を見て、何か別のやり方を考えることができるはず。たとえば、その場に行って見てあげるとか、電話で話しながら先輩に操作してもらうとか。場合によっては「詳しく見てみないとわかりませんけど、今は時間が無いのでゴメンナサイ」かもしれません。いずれにしても、相手が答えられないを質問をしておいて平気でいるというのは、やはり問題です。それに、そもそも先輩が「困ってるんだよ~」と言っている時点で、「あらー、それは大変ですねえ」くらいは言ってあげたいところ。
そしてこのマンガでは、SEのこういう特性を先輩は「イジワル」だと感じています。それに対して、主人公は「イジワルとか言われても」と戸惑っています。この主人公がどうかはわからないけど、僕がこういう態度を取っていた頃には、正直言うとちょっとイジワルな気持ちが含まれていた事もあったんじゃないかと思います。ひとつには「あなたは気軽に質問してくれるけど、この問題はそんなに単純なものじゃないんだよ。」というアピール。あとは「僕にはそれを論理的に分析する能力があるよ。」という自己満足と、もしかしたら「あなたはわかってないなあ」的なイヤミもあるのかも。なんにせよ、技術者としてどうこう以前に、人として最低ですね。
技術者とは言っても、相手にしているのは機械ではなく、それを使っている人間だということを、忘れないようにしなくては…と痛感しました。きっと技術者として差がつくのは、こういうところだ。
コメントする