アンビエント・ファインダビリティ

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これはいったい何についての本だろう?

読む前は、検索エンジンやフォークソノミーなど、インターネットにおける情報検索に関する本なのかと思っていました。もちろんそういう話題もたくさん書かれているけど、本当の主題は「情報」そのものの意味、そしてHII、つまりHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)ならぬHII(ヒューマン・インフォメーション・インタラクション)。

アンビエント・ファインダビリティ―ウェブ、検索、そしてコミュニケーションをめぐる旅
ピーター モービル Peter Morville 浅野 紀予
オライリージャパン (2006/04)
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PCやケータイやPDAを通じて、ヴァーチャル世界の情報がリアル世界のいたるところにアウトプットされ、それと同時にRFIDやセンサーネットやICカードを通じて、リアル世界の情報がどんどんヴァーチャル世界にインプットされていく。情報はつねにそこにあり(アンビエント・ミュージックのように)、そこで重要になるのはもはやインターフェースではなく、情報そのものと人間の関わり。そして、その情報にどのようにたどり着くか。

そしてファインダビリティにおいてはメタデータが重要であることは言うまでもありませんが、僕が一番うならされたのは、もはやデータそのものすらメタデータになってきているという話。(U.S.の)Amazonでは、著者名や出版社名というメタデータだけでなく、本の内容というデータそのものをキーワードにして、本を検索することができます。アンビエント・ファインダビリティの世界では、もはやすべてのデータがメタデータになるのです。

「情報とはなにか?」や「今後の世界で人間と情報はどう変わっていくのか?」について考えるヒントを与えてくれる本。さらに、そういう大きなテーマだけでなく、目の前の現実問題である「Webサイトのデザインをどうすべきか?」などといった事に関するアイデアなんかも、十分に詰め込まれています。そして何より、面白いしカッコイイ!ウィリアム・ギブスンとかが好きな人なら、かなり楽しめると思います。

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