元朝日新聞の国税庁担当記者による本。これは面白い!
徴税権力―国税庁の研究
posted with amazlet on 07.04.06
落合 博実
文藝春秋 (2006/12)
売り上げランキング: 4103
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なかなか読ませる
「金丸信摘発の舞台裏」とその後の自民党の迷走
日本人の税金意識著者の国税庁への「つっこみ具合」は驚くほどで、さまざまな内部資料や関係者の話から、普段ニュースや新聞なんかでもあまり目にする機会がない国税庁の全貌が、すごくキッチリと丁寧に描かれています。
その内容はさまざまで、金丸信・田中角栄など政治家との戦い、検察と国税の微妙な関係、調査部と査察部(いわゆる「マルサ」)の連携、そして最終章での創価学会と国税のやりとりの内幕。どれも、すごい読み応えです。
こういう公的機関を題材にした本の多くと違って、著者はこの本で決して国税庁を批判しているわけではありません。かといってもちろん提灯記事を書いているわけでもなく、長年近くで(時には内部から)見続けてきた国税庁という巨大で強力な組織を、ただ丁寧に記述している、そんな印象の本です。国税庁に対する厳しい言葉も多々あるのですが、なんとなくですけど、本全体から著者の国税庁に対する愛着みたいなものも感じたりしました。
それにしても、国税庁っていうのはスゴイ組織なんですね。検察や警察をもしのぐ「最強の調査機関」とも呼ばれているそうですが、その一方で「国税は世直し機関ではない」との方針のもと、徹底してドライに「徴税」という仕事のための仕組みをまわし続ける…。もちろんダメな点を挙げればキリが無いんだけど(実際この本にもたくさん書いてあります)、それでもやっぱりスゴイ組織なんだなーと。それが読み終わった今の僕の感想です。
面白くて読みやすくて読み応えがある、かなりのオススメ本です。

国税がスゴイ組織?
とんでもない、社会保険庁並の有害組織ですよ…
日本の諸悪の根元とすら言えます。
日本でベンチャー企業が育たないのも、税制や資金援助や企業文化の問題ではなくて、国税庁や税務署が原因です。