大前研一の最新作。『The world is flat.』に似てるけど、『The world is flat.』よりはこちらのほうが断然面白いです。
話題は政治から経済学、ビジネスへとさまざまに広がりますが、一貫したメッセージは「国境というものが意味を成さなくなっている」ということ。大前さんは昔からの道州制の提唱者ですけど、たとえば「関東」という経済圏はOECDに加盟できるくらいの経済規模を備えているとか、そんな話も。ふーむ、なるほど。
あとは、農業保護主義を批判して「国家というのが自給自足の単位だと勘違いしてしまっている」という話もありました。これも「なるほど」という感じ。食料というのが「最後の一線」だというのは確かにその通りだと思うけど、エネルギー資源がほとんど存在しない日本においては、その「最後の一線」まで後退するということは現実的に不可能だし(収穫とか輸送とか保管とか、電気や石油なしでは無理)、やっぱり貿易無しでは生きていけないという覚悟を持って、農業生産でなく国際関係維持のレベルでリスクヘッジをしていくしかないんじゃないかなあと、改めて感じた次第。
分厚い本だけど、結構さらーっと読めます。
ちなみに『The world is flat.』は、半分まで読んで放り出してしまいました。

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