元NHKワシントン支局長の手嶋龍一と、「怪僧ラスプーチン」佐藤優の対話。インテリジェンス、つまりいわゆる諜報とか国家情報戦略とかがテーマです。
タイトルから「スパイ活動の裏側」みたいなものを想像してたんだけど実はそうではなく、国際政治においてインテリジェンスがいかに重要か、そしてインテリジェンスのプロの目から見た9・11や北朝鮮など、普段ニュースを見る目が鍛えられそうなそんな内容です。
それにしても何がすごいって、文体からしてあの手嶋龍一のねっとりとした声色と流し目が頭に浮かぶこと。お互い不気味なくらいほめ合ったりして…。なんだか不思議な雰囲気の対談です。でも、この二人が「本当に頭のいいヒトなんだ」ということは、読んでいてすごく痛感します。「本当に頭のいいヒト」というのは、テレビに出てくる有名な大学教授とか経営者とか科学者とか、そういう人たちともさらに一段違うレベルでの話。古くから歴史を超えて積み上げられてきた、インターネットなんかには決して乗っていない、重々しい知識を丁寧に積み上げてきた、そういう種類の頭の良さです。
国家情報戦略としてのインテリジェンスのみならず、彼ら二人の知性という意味でのインテリジェンスを感じる上でも、とても学ぶところの多い本。

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