燃えよ剣

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司馬遼太郎による、新撰組の土方歳三を主人公とした小説。「もえよつるぎ」か「もえよけん」かわからなかったのですが、巻末の書籍情報ページによると「もえよけん」が正解みたいです。

燃えよ剣 (上巻)
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司馬 遼太郎
新潮社
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おすすめ度の平均: 5.0
5 長編時代小説入門に最適!
5 真選組??
5 強く勇ましい新撰組の姿を描く

幕末の、「サムライ」と「明治」が不自然に共存した時代の描写が最高です。京の街で斬り合いをしていた武士が、数年後には西洋式の軍装で拳銃を担いで軍艦に載って戦争をしているわけですから、ほんとに急激に社会が変化した時代だったのですね。どうも僕らは「時代の変化のスピードは年々速くなっている」と思い込む傾向にあるようですが、この時代の変化のスピードは現代の比ではなかったのだなぁと改めて感じます。

この小説も前半と後半ではだいぶイメージが違いますが、僕は前半の「サムライ」モードの方が好きですね。夜の京都、時代遅れのサムライ、鬼のような剣、恐怖に恐れおののく街。なんとも言えない雰囲気のある画が目に浮かびます。また、司馬遼太郎の小説では、もともとあまりビジュアル的・イメージ的な描写がされることは多くないと思うのですが、この小説ではところどころでロマンチックな描写が見られたりします。たとえば、京の夜道をひとり歩いていた土方歳三が、積年の敵である七里研之助に不意打ちされ、斬りあう場面。

こんな夜だが天に月はあるらしく、夜雲がかすかな明るみを帯びながら、眼一ぱいの闇をしずかに濡らしている。

最高です。

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