「第三の波」「パワー・シフト」のトフラー先生の新刊です。これは読まねば!ということで、読んでみました。
「富」というと、どうも「お金持ちのお金」というイメージを持ってしまうんですが、この本のテーマは別にそういうものじゃなくて、経済活動全般と、それを支える/それに支えられた社会の様々な出来事の、深層にある原則を描き出そうというものです。
トフラー先生の本なので、もちろんいい感じに出来上がっています。ただ、「パワー・シフト」とかと比べると、ちょっとインパクトが弱いような気がするのは…気のせいじゃないな、多分。
以下、気になったところをメモ。
・ERPやサプライチェーンの進化で、物事のタイミングをあわせる「同期化」が加速している。
・一方、変化の早い企業やNPOと、変化の遅い法律・教育システムの間の速度の「ずれ」から、非同期化の流れも。
・すでに現代社会では宇宙の活用が不可避。GPS、インターネットなど。誰もが意識せずに人工衛星を日常的に利用している。
・現在誰もがパソコンを使いこなすが、これはだれが教えたのか?少なくとも公共の教育システムはほとんど貢献していない。
・日本には製造業以外に優れた産業を見つけることが難しい。
・巨大な実験国家アメリカ。ただし誰も実験国家の隣に住みたいとは思わない。
・IBMのトマス・ワトソン・シニアがプロジェクトに失敗し数億ドルの損害を出した部下を首にするのかと聞かれて、「とんでもない。今授業料を払ったところじゃないか。」
・インターネットを知っている子供たちは、学校で習うことがいかに世界の限られた一部であるか、すでに知っている。
・アメリカの帝国主義を古代ローマ帝国や大英帝国と同じ意味で捉えていはいけない。米国債の40%は外国が所有。米国人が制圧した外国に入植しているか?多くの外国人が米国の大学で学んでいる。

コメントする