「天下の暴論」との評判だったけど…、こいつは「天下のネタ本」だ!
この本に書かれていることは、「極論のネタでくるんだ、理屈では説明できない本音」です。どこからどこまでが本音でネタなのか、それは読む人の判断に任されています。むしろ、そこをきっちり見極めようとする事は、無粋だと言えるでしょう。そういえば「無粋」というのも、英語に訳しづらい、日本固有の言葉ですね。
論理の不合理性を論理的に説明する一方、論理ではない武士道や「もののあわれ」を無条件によしとするなど、この本の展開自体はとても非論理的です。藤原先生は、その非論理的な論理を確信犯的に展開し、論理の通らない本音を必死で語る自分を茶化しながらも、「でもやっぱそれって大事だよね」と言うことを伝えようとしています。
人の世ってのは、論理も大事だし、論理じゃなんともならないことも大事だし、そういった割り切れなさを上手く包み込むのが「日本の品格」なわけで。藤原先生が書いてるのもそういうことです。
にもかかわらず、Amazonのユーザーレビューを読んで、僕はこの国が心配になりました。いわゆる「憂国」の情というやつです。本気で大賛同して星5つのやつ、本気で大反対して星1つのやつ、そんなのが大部分…。大丈夫かこの国は!
極論も暴論も、論理も「もののあわれ」も、「まぁ色々あるよね、でも桜は綺麗だし、お茶は美味いよな」ってのだと思うのです。日本の「国家の品格」ってのは。
でも藤原先生と言えば、やっぱりこの本。初めて読んだのは高校生の頃でしたが、また久しぶりに読み返してみようかな。


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