意識してこそのフレームワーク

| コメント(0) | トラックバック(0)

経営戦略本の古典中の古典、世界中のMBA御用達である、マイケル・E・ポーターの競争の戦略。「いつか読まねば」と思いつつ、能力的にもモチベーション的にも無理だということはわかっていたので、この本の「読解本」を読んでみました。

ポーター教授『競争の戦略』入門
グローバルタスクフォース
総合法令出版 (2004/01)
売り上げランキング: 4,451

僕的には「『競争の戦略』のエッセンスがこれ一冊に詰まっていて、これを読めば『競争の戦略』を読んだフリができる!」的なものを期待してたんですが、あくまで『競争の戦略』の副読本として作られていたようで、この本自体を「読み物」として読むには、あまり向いていないような書き方でした。でも、なんとなく『競争の戦略』の雰囲気は感じ取れた(気がしないでもない)。

結局、特に「そうか!」「これはすごい!」ということが書いてあるわけではないのです。やっぱり魔法はないのです。たぶんみんなが知っていることです。大事なのは、それを体系立てて理解し、そのフレームワーク(またはメソドロジー)を意識すること。

体系立ったフレームワークは、色々な判断の基準となり、作業や判断の漏れを防ぎ、情報の共有性を高め、先人の経験の再利用性を高めてくれます。

この辺は、ソフトウェア設計におけるデザインパターンとか、プロジェクト管理手法なんかについても同じことが言えます。

「そんなご立派なフレームワークやメソドロジーは意識したこと無いけど、俺は無意識にやってるよ」という事を言う向きもありますが、やっぱりきちんと意識してやることに意味があるんだと思います。

そして、そんな「普段無意識にやっている(またはできていない)ことを、体系立ったメソドロジーとしてまとめた書籍」の最高峰にある(と僕が信じている)のが、これです。

ウケる技術
ウケる技術
posted with amazlet on 06.09.14
水野 敬也 小林 昌平 山本 周嗣
オーエス出版社 (2003/07/19)
売り上げランキング: 3,608

最近、貸していた友人のもとから返ってきて読み返しているのですが、やはりすばらしい。「バカ話をしてウケをとる」という、これまで限りなく「才能」「経験」「直感」に頼って行われていた作業を、体系立った明確なメソドロジーとして書き記してくれています。まさに名著。

ただ、これを読めばウケまくりのトークができるようになるかというと、必ずしもそうでないのが悲しいところ…。それは、競争の戦略を読めば誰でも名経営者になれるわけではないのと、同じですよね…。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.yusukeoi.net/toraba.cgi/469

コメントする

Google Adsense

アーカイブ

なかのひと

なかのひと

2010年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28            

Profile

大井雄介 / Yuhsuke Ooi
gmail