MYCOMジャーナル : ビル・ゲイツ氏がMSの経営から引退、08年夏以降は慈善事業を優先
少し前に、ビル・ゲイツが2008年にマイクロソフトの経営から引退し、慈善事業活動に専念するというニュースが流れましたが、これに関する解説記事が、フォーサイト8月号の「ゲイツ『巨大財団』が富の配分を変える」という記事がありました。以下、要約です。
カーネギー、ロックフェラー、フォードなどに見られるように、技術の過渡期には過分な稼ぎを得る資産家が登場し、彼らの稼ぎは慈善活動によって社会的に正当化されていく。ビル・ゲイツの例も同様。そしてこれまでビル・ゲイツは莫大な金を「税金」として国家に支払い、社会に還元してきた。資本主義の歴史は長期的には「富の蓄積」と「富の配分」の循環であり、これまで富の配分の機能は国家が担ってきたが、富の蓄積を成し遂げた今、ゲイツは富の配分までを自分で行おうとしている。これはまさに「ファウンデーション(財団)資本主義」と呼ぶことができる。そしてこのファウンデーション資本主義は単なる慈善活動ではなく、新しい政治システムの構築であるといえる。
これだけの莫大な富の配分を効率的に行うには、国家の運営に匹敵するガバナンスが必要であるが、ゲイツにはその能力と資格があり、それを認めたからこそウォーレン・バフェットもまた彼の財団に自らの資産を寄付することを決断したのであろう。
なるほど。興味深いです。
問題は、資本主義の世界で大成功を成し遂げた人物が、必ずしもファウンデーション資本主義でガバナンスをする資格があるとは限らない可能性があること。ゲイツは医療・教育などに関する活動をしているようですが、もしかしたら次の大資本家は「テロとの戦い」のために、たとえばある特定の国家や武装した政治団体をサポートして、世界の治安維持やミリタリーバランスにかかわるような活動をするかもしれません。
あと、僕がこれを読んで感じたのは、「ああ、もうゲイツはカーネギーやロックフェラー、フォードらと同等に並べられる人になったんだな」ということ。そして、ゲイツの次にはどんな大資本家が生まれるんでしょう。メディカルがらみなんじゃないかという気はするんですが、どうかな。
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