宮部みゆきの代表作。期待を裏切らない宮部ワールド&宮部クオリティです。
テーマは、カードや消費者金融による借金問題と、戸籍の「乗っ取り」です。特に後者の問題について、読みながら色々考えました。
戸籍というのは世界でも類を見ない、日本固有の制度だそうです。僕にとっては「『僕という存在』に関するマスター情報が、国によって登録されている」という感覚はとても自然な認識ですが、これはきっと戸籍によるものなんでしょうね。運転免許証やパスポートは、必ずしもすべての人が持っているわけじゃないし。そうすると、出産証明書しかないアメリカ人なんかは、この辺の感覚が少し違うのでしょうか?自分という「実体」だけが存在し、その存在を規定する「マスター情報」は一切存在しない…。
また読みながら戸籍について疑問に感じたのは、僕という「実体」と戸籍の「マスター情報」を結びつけるものって、何なんでしょう?特にDNAチップが登録されているわけでもないし、僕の戸籍が僕のものだと言うことを、僕はどうやって証明すればいいのか…?もちろん家族や知人が保証してくれるとは思いますけど、身寄りもなくて戸籍以外に身分証明をする証書を持たない人は、どうやって自分の戸籍が自分のものだということを証明するんでしょう。
気になるなあ。ちょっと調べてみようかな。

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