戦後最悪の愚策と言われた南米への移民者やその子供たちが、日本政府および外務省に復讐を企てる、という話です。
戦後多くの人が政府主導のプロジェクトにより南米へ移住して行きました。恥ずかしながら僕はぜんぜん知らなかったのですが、移住先では広大で肥沃な農場や家屋が約束されていたはずなのに、実際は都市から何百キロも離れたジャングルの中に放り出され、まるで原始人のような生活を強いられ、そこから生き延びた人も少なくはありませんが、多くの人はその惨状に心や体が耐えられず、亡くなってしまったのだそうです。この本の主人公たちはブラジルへの移民ですが、最近「首相が公式にボリビア移民に謝罪」というニュースもありましたね。
いろんな文学賞を受賞した本らしくて、ストーリーももちろん面白いんだけど、「そういうことがあったのか」ということを知るためにだけでも、読む価値がある本だと思います。

コメントする