「ザ・サーチ グーグルが世界を変えた」という本を読みました。
前半はスタンフォード大学の二人の学生がベンチャーを始めてから2004年に株式を公開するまでの、企業としてのGoogleのビジネスストーリー。後半は「検索」によって社会がどう変わり、変わっていこうとしているかの話。特に、前半が興味深い。オーバーチュアとの争いや、SEO対策に振り回される人たちの話などなど。一般のビジネス書ということで、正直そんなに深い話は期待していなかったんですけど、結構知らないことばかりでした。
日経BP社 (2005/11/17)
それにしても、不思議な企業です。ニューエコノミーが崩壊して久しいのに、Googleだけは治外法権であるかのように繁栄を続けています。確かに検索エンジンの性能は圧倒的だし、GmailやGoogleMapsはAjaxの最初のメジャーインプリメンテーションであるというだけでなく、アプリケーションとしても衝撃的なものでした。梅田望夫さんをはじめ多くの人が語るように、Googleの技術力はインターネットを大きく変えるものだと思います。
それでも、やっぱり僕はGoogleは何かの間違いではじけずにここまで来てしまったバブルなんじゃないかな、と思います。Googleの2005年の収益は$6.139 billionで、そのほとんどは広告によるものです。Googleの企業としての強みは技術力であるはずです。それを「広告」という二次的な手段でしか利益に変えられないのであれば、10年20年先にGoogleがMicrosoftに匹敵するような企業になっていることは期待できないでしょう。Google MapsやGoogle Earthなど、広告で稼いだ金でGoogleが開発した新技術は、新たな収益を生む「ビジネス」だったのでしょうか?検索技術は「たまたま」広告というビジネスに結び付けることができましたが…。
僕はGoogleが好きだし、彼らにはこれからも刺激的な存在であってほしいと思います。だからこそ、僕はGoogleのバブルがはじける日のことが心配です。ちなみに今日時点でのGoogleのPERは251.46。Intelは18.37、Microsftは29.11。同じインターネット企業であるamazonだって27.79です。
Googleはソフトランディングできるんでしょうか。次の収益を生むようなR&Dに的確な投資がなされるような、長期的な成長が期待できるような企業になれるんでしょうか。もしできたとしても、きっとそれはもうGoogleじゃないんでしょうね…。

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