システム開発の現場で「おいしい」職種はどれだ?(2)

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前回の続き。

自分のプロジェクトに参画しているコンサルタントについて、「あいつら客と勝手なこと決めてきて後のことは知らん振りで、ほんとに迷惑だ」「たとえばOSのバージョンとデータベースのバージョンで、動く組み合わせと動かない組み合わせがあるとか、そんなことは全然考えてない」という友人プロジェクトマネージャの話を聞いて、気の毒だなぁと思いながらも僕が思ったのは、「でもそれってそういうもんだし、ある意味当然のことなんじゃないのかなぁ」ということです。

システムの要件と金は、どちらも顧客から出てくるわけですから、顧客に近いところにいる人間が一番強いのは当然ですよね。顧客から見れば、OSとデータベースのバージョンの組み合わせなんていうのは制約でしかないわけで、そんなのは顧客の目に付かないところで片付けてほしいし、目に付かないということは、顧客からは「あまり価値がない」ように見えるということです。

もちろん顧客から価値が見えにくいからといって、技術的な細かいこと(そしてそれに携わる技術者)に価値がないわけではありません。「悪魔は細部に宿る」と言われるとおり、ほんのちょっとの技術的な問題が、大きなトラブルとなり重要なプロジェクトを悲惨な状態に陥れ、顧客が大きな被害をこうむることはタタあります。

でも、それでもやっぱり顧客の目にはそういうトラブルは、「起きなくて当然、起きるなんてけしからん」ものなんですよね。そういうトラブルを起こさないために、技術者は必死の努力をするわけですが、そういうものの価値はなかなか見えないわけです。

そういう意味では、コンサルタントに「絵に描いた餅」を見せられた時点で顧客の期待(つまり将来的な満足)は満たされ、あとは実際にそれが実現されるのは当然のことであり、それがスムーズに実現されないということは、もう失望以外の何者でもありません。たとえそれが、餅に絵を描いた時点で見過ごされていた問題であっても、非難されるのは餅に絵を描いた人ではなく、実際に絵を現実に変える人、つまり技術者です。

以前僕がシステム開発現場に入り浸りだった頃は、プロジェクトマネージャよりももっと「下流」である技術者の立場でした。そんな僕が、冒頭に書いたプロジェクトマネージャの言葉に感じたもうひとつの違和感は、「それって、俺たちがプロジェクトマネージャに感じる不満そのものなんだけど」ということです。技術的な細かいことは全然わからないくせに、顧客と勝手なことを決め、スケジュールだけは守れと言う…。もちろんそういう不満を感じつつも、より顧客に近いところにいる(つまり要件と金に近いところにいる)プロジェクトマネージャの方が強いことは、いかんともしがたいところ。

やっぱり、顧客に近い(くどいですけど要件と金に近い)場所で仕事をする人ほど「おいしい」のです。じゃ、コンサルタントでもプロジェクトマネージャでもなく、顧客から離れて技術と戦うコンピュータ技術者は、どうしたらいいのでしょう?「おいしくない」のを自嘲しつつグチを言いながら、がんばるしかないのでしょうか?

ん~、次回、考えてみます。

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