システム開発プロジェクトでの『合宿』の意味

| コメント(0) | トラックバック(0)

IT Proの『「1泊2日の合宿でプロジェクトの成功率は変わる」――専門家が提言』に反応。

「厳しい状況に追いやれば、メンバーは自然と結束する。最近、こんな考え方が目立つ。だが、それは間違っている」。デバッグ工学研究所の松尾谷 徹代表は話す。「厳しい状況になるとメンバーは離反する。そうなる前に手間とコストをかけてメンバーをチームにしておく必要がある」。

え~と、僕はこの手の考え方が好きじゃないです。てゆうか、正直いって大嫌いです。こんなの、システム開発プロジェクトに存在する不確定要素やリスクに対する、プロジェクトマネジメントの試合放棄じゃないですか。もちろん、チームメンバー間のスムーズなコミュニケーションが大事であることは言うまでもありません。ただ、メンバー間の自発的なコミュニケーションは、少なくともプロマネの立場からは「プラスアルファ」のものであるべきです。

システム構築プロジェクトは異なる企業の社員が参加することが多い。なおさら“飲みニケーション”に替わる手段が必要だ。松尾谷氏はその手段として、プロジェクトのメンバーがオフィスを離れた場所に集まり、1泊2日の研修を行う方法を推奨する。

研修と言っても、ガチガチにプロジェクトの打ち合わせはしない。「気軽な、コミュニケーションのゲームをやってもらう」(松尾谷氏)。相手のよいところを発見して表現するゲームや、相手の立場になって物事を考えるロールプレイのゲームなど、いくつかのゲームを実施する。そんな程度で…、と思うかもしれないが、松尾谷氏は「1日もたつと、メンバーの雰囲気は確実に変わる」と話す。

「飲みニケーションの替わり」と言いますが、コレって飲みニケーションとどこが違うんでしょう?半分仕事の皮を被せて、強制参加にしてるだけじゃないのかな。しかも飲み会なら一晩だけど、1泊2日も貴重な時間を消費して、やることは「気軽な、コミュニケーションのゲーム」ですか。

何より、あまりにもメンバーに対する、プロとしての敬意が足りないように感じます。コレじゃまるで、合唱コンクールに挑む中学生に「クラスのみんなで結束しようよ!」って言ってるのと同じですよ…。プロのSE(何か違う呼び方無いですかね…)であれば、コミュニケーションの重要性は十分理解していると思います。PMが力を注ぐべき雰囲気作りがあるとすれば、彼ら/彼女らをプロとして扱い、プロとしての誇りを感じられるようにすることじゃないのかなぁ。ドラッガーもそう言ってますよね(言ってましたよね?)。

そして、プロのSEほど、そのPMがプロかどうかを厳しく判断していると思います。PMがやるべきことは、プロのSEが一緒に仕事をしたいと思えるような、プロのPMになることじゃないのかな。PMの仕事は、プロジェクトが『厳しい状況』に陥らないようにすることなのに。こんな合宿なんて、それを『みんなで協力して乗り越えてね』って言ってるのと同じですよ。そんなPMについて行きたいSEがいますか?

PMな人には、まずはPMとしてプロの仕事をし、そしてプロのSEをプロとして扱うようにしてもらいたいですよね。


それにしても、中学校の合唱コンクールは燃えたよなぁ…。なんだったんだろ、あれ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.yusukeoi.net/toraba.cgi/43

コメントする

Google Adsense

アーカイブ

なかのひと

なかのひと

2010年5月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

Profile

大井雄介 / Yuhsuke Ooi
gmail