テレビ広告の行く末

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HDDレコーダー利用者の過半数がCMの80%をスキップ、540億円の損失へ

野村総研では、HDD搭載レコーダーのCMスキップ機能により、企業の2005年におけるテレビ広告費の約2.6%が無意味となり、その損失総額は約540億円に上ると試算している。

テレビ局にとっては深刻な問題でしょうね。対策としては、「A.コンテンツ自体を有料化する」「B.広告をスキップできない新しい『放送』インフラを構築する」「C.同時性が重要になるコンテンツ(ニュース・スポーツ等)を強化する」「D.番組と広告を統合させる」くらいかな。

「A.コンテンツ自体を有料化する」については、今でもテレビ局は人気番組のDVD化なんかで取り組んでますが、あくまでそれもまずテレビでのブレイクがあっての話。どれだけ自信のあるドラマでも、いきなりDVDだけ販売するのは無理でしょう。ペイパービューみたいな仕組みが構築されればコンテンツ課金の敷居は下がるでしょうが、それにはやはりインフラが必要になります。そして、そのインフラとして最有力なのはインターネット。なんだ、結局インターネットに吸収されちゃうのか…。

「B.広告をスキップできない新しい『放送』インフラを構築する」は、GyaOみたいなイメージですかね。あれ?これもインターネットだ…。

「C.同時性が重要になるコンテンツ(ニュース・スポーツ等)を強化する」こそが、テレビ、そしてテレビ広告の生きる道だと信じます。ニュースやスポーツなどの「今」見ないと意味が無いものは当然ながら、ゴールデンタイムのバラエティ(お笑いとか犯罪とかリフォームとか)のような「なんとなく見ちゃう」「ザッピングしてたら目に留まった」的な番組も、その性格的に録画されにくいものと言えるのではないでしょうか。HDD録画する番組の「ジャンル」は今回は調査されていないようですが、ドラマや映画なんかが多いんじゃないかなぁと思います。

そして、同時性が重要となるバラエティーや情報番組こそ、「D.番組と広告を統合させる」に向いた番組形態だと思います。企業の新しい製品やサービスを紹介したり、番組出演者が生でCMトークをするような形の広告は、情報番組やバラエティと統合しやすいと思えるからです。ドラマなんかで登場人物に製品を使わせる「プロダクト・プレイスメント」という広告方式もありますが、自由度や適用範囲が狭いことと、ドラマ自体の質を下げて視聴者を興ざめさせる恐れがあることから、あまり効果的では無い気がします。

でも、同時性重視の番組であっても、HDDレコーダの使い方が「不在時の録画」から「タイムシフト」にその重心を移すにつれて、どんどん広告媒体としての優位性を失っていくんでしょうね。

うーん、テレビ&広告って大変そう…。

それにしてもこうやって考えてみると、今後必死に展開させようといろんなヒトがやっきになってる地上波デジタル放送が、すでに現時点で時代遅れのアーキテクチャになっていることが、よくわかりますね…。

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